2005年6月25日
仕事がはかどらない悩み
今、講談社版の全集の第3巻です。だいぶ後ろに来ました。
「百鬼園日記帖」を読んでいますが、いやー面白い。
若き日の百間先生の日記で、
大正時代の日記を、昭和になってから出版したものです。
そこには、いろんな家庭の雑事のために心乱され、
仕事がまったくはかどらない様がありありと描写されています。
士官学校教師をしていた百間先生は、自宅に戻ったら
依頼された翻訳をしなくてはならないのに、全然はかどりません。
家族が交代で風邪を引いたり、病気になったり、
友人の身内に不幸があって、その相談に乗らなくてはいけなかったり、
気持ちが乗らなかったり、などなど。
それで、なんだかんだで仕事が押してしまい、
翻訳の仕事をくれた人に対し、だんだん後ろめたさが募ってきます。
その切迫した描写は、自宅で仕事をしている人であれば
泣けるくらい共感を呼ぶのではないかと思います。
それにしても29歳にしてこの文章力。すばらしいです。
…29歳にしてこの借金地獄はどうかと思いますが。
![]() | 百鬼園日記帖 内田 百間 筑摩書房 2004-05 by G-Tools |
投稿者 YOUCHAN : 2005年6月25日 22:55
頂いたコメント
いや、愛ですね
最後にちゃんと「新仮名遣いです」って書くんだもん
旺文社の旧かな版揃えてるので
最近の新かな遣いの読むと違和感があると言うか
ちゃんと書いた時のまま読んだ方がイイと思うんだけどねえ
MOTTAINAI(笑)
百鬼園先生しかし
借金が趣味だったような気もします
貧乏だったんだろうけど
文章とか貧乏臭くない
さすがです
投稿者 まつばらあつし : 2005年6月26日 00:41
講談社版は漢字も旧書体なんですよ。最初は読みにくかったけど、すぐ慣れますね。日記はさらに古い言葉遣いが多いし。
この人は、暮らしのレベルを変えるという頭がないですね。
凡人には贅沢と感じられることも、ご本人にとっては必要な日常であって、
それを維持させるにはやっぱ元手がいるのは当たり前で…。
奥様・清子さんのご苦労がしのばれます。
投稿者 ゆ : 2005年6月26日 11:53
いろんな意味で天才なんだな。きっと。
投稿者 の : 2005年6月26日 13:31
天才ですね。
先のまつばらさんのコメントで「貧乏臭くない」って書いてあったけど、
この先生はどんなに貧乏でも自虐的でないところがよいです。
投稿者 ゆ : 2005年6月26日 15:25
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