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2007年2月19日
アナログとデジタル
作品を展示していると「手描きですか?」と尋ねられて
お返事に窮することがあります。
お尋ねの意図がデジタルなのかアナログなのか、ということだとは思うのですが、
ペンタブレットとPainterを使って描いている以上、
これらの作品は手描きなので、そのようにお答えします。
デジタル=正確・硬質なイメージをお持ちの方が多いようで、
そのように伝えますと驚かれます。
驚いていただくことは楽しいし、お褒めのコトバも素直に嬉しいですが、
実の所、わたしは手法にこだわりは持っておりません。
イラストレーターという職種である以上、データ入稿は当然ですし、
(それでも10年くらい前、デジタル入稿が受け付けられず
出力したものを入稿したことがありました)
CMYKデータの段階で、自分の意図した色になっているよう管理して
納品することが重要だと思っています。
その過程で、アナログな作業を経たものであろうと、
モニター上で全てが完結していようと、そこに価値はなくて、
逆にブラックボックスでよいのではないかなぁと思っています。
先日上梓した「こんなサイトはいかがでしょう」は
アナログとデジタルが混ざっています。
線画はトレペにペンで描いていまして、
トレペを使っているのは、ラフが透けるようにしたかったからです。
下図がその過程です。連載は現在も続いているので、
最新号の原稿をお見せします。太郎商店の巻、です。

これをスキャンして、背景の白を透明化し、黒いラインだけの
Photoshopデータを作り、それをPainterに持っていって着彩します。
Painterは気に入ったブラシがあり、自然な感じを損なわずに着彩ができるし、
ちょっとしたペンのラインの修正は、うまく模倣できます。
完成したものを、今度はPhotoshopで入稿データに仕上げます。
Painterの段階ではRGBで作業をして、CMYK化は
わたしはPhotoshopで行っています。
展示のときは、RGBのほうがプリントアウトしたときにはキレイなので、
RGBとCMYKの情報を二重で持っています。

全てをペンタブレットで描くのは、わたしにはちょっと難しいです。
やはり微妙なニュアンスとか、テキトウさは
紙に描いたペンの線に適うものはないと感じています。
展示の場合は、実際に足を運んでご来場いただく方の目や
時には触覚、時には嗅覚を楽しませることが大切だと思うので
手作りの部分をどう乗っけていくかが重要に思っています。
やっぱり展示は楽しくなければ!と思っております。
先日のカレンダー展の時は、手にしたときに触り心地のよい
カレンダーを…と思って、和紙に出力したものを展示しました。
あまり厚い紙ではめくりにくいだろうから、薄手のものを選びました。
あとは、紙の色も柔らかな白さのものを…と思ったら、
紙が薄くて透けてしまいました。あああ、詰めが甘い。
投稿者 YOUCHAN : 2007年2月19日 13:32
頂いたコメント
>やはり微妙なニュアンスとか、テキトウさは
紙に描いたペンの線に適うものはないと感じています
まったく!
描く速度も、テキトーさも、そして気持ち良さも
紙に描いたペン(いや、ぼくは鉛筆だけどさ)には敵わん
と思うですよ
でも、少しづつだけど、タブレットの感触や
出来具合が、鉛筆などの画材に近くなっているという
実感もあります
ボクの展示物などは、ほとんどがデジタル出力だけど
良く間違われますよ、ペンや筆で描いてるって(笑)
まあ、正直、どっちでもいいじゃんって思ってるんですけどね。
何で描いたよりも、ナニを描いたか、の方が大事だし。
それにしても、作り方とか、とても参考になるなあ
オモシロいっすマジで
投稿者 まつばらあつし : 2007年2月19日 14:49
面白がっていただけてよかったです。
人の制作過程って、なんかすんごく面白いんですよね。
同じツール使ってても全然違うというか。
>何で描いたよりも、ナニを描いたか、の方が大事だし。
まったくもってそうでやんす、兄貴!
投稿者 YOUCHAN : 2007年2月19日 15:05
写真だと、デジタルとかアナログ(銀塩)にこだわる人が多いんですよね・・・。レンズとか、カメラ機種とか。
私にとっては、そんなのはどうでもいいというか、イラストレーション並に豊富な表現手段を用いた作品をつくりたいと思います。
海外の作品は、ホント自由ですよね。
投稿者 NORI : 2007年2月19日 15:22
ビジュアルとしての最終目的が達成できていれば、イラストにしても写真にしても問題ないのにねぇ。
手段や道具にこだわる人、苦手です。
投稿者 YOUCHAN : 2007年2月19日 17:15
「こんなサイト~」買いました。専門的なことは全然わからないので、ド素人の私にとってはただイラストがかわいくて読んで楽しめればOKなのですけどね。この本はイラストの細かいところまで楽しめましたよ(もちろんサイトも)。今度は連載のほうも見てみようと思います。
投稿者 如月 : 2007年2月23日 09:33
如月さま、
ご購入ありがとうございます。きゃ~~~っ!!
楽しんでいただけたなら、もうもうそれが最上の喜びです。ありがとうございます!!
雑誌の方も、ぜひぜひ応援よろしくお願いします。chu!
投稿者 YOUCHAN : 2007年2月23日 13:38
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