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スターヴェルの悲劇(Inspector French and the Starvel Tragedy)

クロフツの1927年の作品です。

ちょっと今までのクロフツとは一味違う!と思いました。
ドラマチックな要素が多いから?とも思ったのですが、
アリバイ崩しがないじゃないですか!
これは珍しい。

そして、ラストがビックリしました。いや、臭いとは思っていたけど
うむむ、そういう展開かー!、と。

この本の巻末には、「クロフツ談義」が載っていて
なんだよぅ、そんなにクロフツって退屈かよー、と思うような
意見もあったのですが、そんな中、紀田順一郎氏の意見に同感でした。

紀田氏は、クロフツを「一作一作、工夫したあとが見られる作家」と評し、
その遍歴からクロフツの心理の推移を推理して見せ、
「この人はどうやってこんな小説を書いたのだろう」と
興味を抱くも、ほとんど知られていないことに驚く、とありました。

この巻末の付録も併せて「スターヴェルの悲劇」を読むと
クロフツがこれまで積み上げてきたものから、
工夫を凝らして新しい面を開拓しようとした点が
感じられる気がしました。

クロフツは、とても真面目な作家だなぁと思います。


スターヴェルの悲劇
F.W. クロフツ 大庭 忠男
4488106307

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2007年5月15日 00:04に投稿されたエントリーのページです。

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