河出書房新社「奇想コレクション」アヴラム・ディヴィッドスンの巻。
編者は「ハサミ男」の殊能将之氏です。
内容は、まさに奇想と呼ぶにふさわしい短編が16個。
その中でも「ナイルの水源」にやられました。
不条理とリアリティが渾然一体となっている世界観。
こういうのを読みたかったんだよーと思いました。
まさに文学でしか成し得ない世界です。
こういういい方は、本来いけないのかもしれないですが、
洋風内田百間、という読後感を持ちました。
「冥途」「東京日記」をデイヴィッドスンに読ませたかった!
星新一とともに内田百間もF&SF誌で紹介してほしかった!!
余談ですが、「どんがらがん」収録作品のうち、
半数近くの翻訳を浅倉久志氏が手がけているのも
ファンとしては嬉しかったです。
ちなみに、この奇想コレクションには、キルゴア・トラウトの
モデルとなった(らしい)シオドア・スタージョンが2冊出ているのです。
その上、編訳者はかの大森望氏。これは外せまい!
ということで、次に読む奇想コレクションの予定はスタージョンです。
どんがらがん
アヴラム・デイヴィッドスン:著/殊能 将之:編 