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アクロイド殺害事件(The murder of Roger Ackroyd)

クリスティ1926年の作品にして、代表作のひとつであり、
「世界推理小説史上のマイル・ストーン」(中島河太郎)。

面白かったです。
わたくし、クリスティ初体験だったのです(照)が、
読みはじめがアクロイドっていうのはよかったなー。
さすが古典。さすが名作。

この作品は、ポワロのそばで事件の成り行きをずっと見ていた
医師・シェパードの手記という形でつづられた作品です。
この「手記」というのがクセモノで、
あくまでもシェパードの視点から事件を追うため、
ポワロの行動について「後から知らされた」など
盲点がいっぱいあります。

クリスティが取った「手記」という手段。
たしかに、後年のミステリにたくさん応用されていますが、
どうしても一方的な視点になるためか、
主語があっちこっちに飛ぶ作品も少なくありません。
が、「アクロイド」に関しては、一貫して医師の視点で
描ききれており、文学的にも優れていると思いました。

それにしても、出版社によって
「The murder of Roger Ackroyd」が
「アクロイド殺し」だったり「アクロイド殺人事件」だったり
「アクロイド氏殺人事件」だったり、てんでバラバラなのは
どーにかしてほしいと思いました。

アクロイド殺害事件
アガサ クリスティ Agatha Christie 大久保 康雄
4488105432

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2007年6月30日 12:27に投稿されたエントリーのページです。

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