J.P.ホーガン1981年の作品で、ガニメアン3部作の完結編。
読んでいるあいだ中、その小説の居心地のよさに浸れる作品で、
460ページもあるのですが、長さを感じることはありません。
登場人物は皆、魅力的です。
個人的には、やはりダンチェッカーがいい。
「巨人たちの星」でのダンチェッカーは、ややコミカル過ぎるかなと
思わないでもなかったですが、とても人間くさくていいです。
ここに描かれるその結末を最初から想定して
この物語をホーガンが書いたとすればいいのですが、
もしそうでなかったとしたら、ちょっと結末に無理があった気が
しないでもありません。
勧善懲悪モノになってしまったところも、少々残念。
ですが、世界の不協和音に警鐘を鳴らしながらも
人類に限りない愛情を注ぐ、ホーガンの姿勢に敬意を表したいです。
地上から争いごとがなくなる日の到来を願わずにはいられません。
3作を通じて、すばらしい作品でした。

巨人たちの星
ジェイムズ・P・ホーガン 池 央耿 