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犬は勘定に入れません(To say nothing of the dog)

犬は勘定に入れません...あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
コニー・ウィリス 大森 望
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コニー・ウィリス、1997年の作品。分厚いです。長いです。しかし、それを感じさせない面白さ! 章が終わるたびに事件が勃発。もうその事件の起こり方ときたら、おかしくてたまらない。タイムトラベル・ラブ・コメディと言いましょうか。

この小説は、SFが好きで、ミステリが好きで、歴史が好きで、犬が好きで、猫が好きで、文学が好きで、恋愛コメディが好きな人なら夢中になること請け合い。底抜けに楽しく、はらはらどきどきできて、そして最後は、楽しかった冒険が終わる余韻に、読者はちょっぴり寂しさを感じつつ、それでも迎える大団円に拍手喝采。これ映画化しないのだろうか。いや、それより連続TVドラマがいいな。

登場人物が魅力的で、若いっていいなぁ、大学生になりたいな、なんて思ったりもした。ネッドとヴェリティの丁々発矢のやり取りの楽しさ! テレンスの浮世離れしたおとぼけお坊ちゃんぶり。そして、わがままトシーの自由奔放さときたら! 尋常ではない働きの、本好き執事のベインの細やかさ。レイディ・シュラプネルやダンワージー先生ら大人たちも負けてはいない。揃いも揃って魅力的過ぎる。日本流金まで出てくるし。おっと、愛すべきシリルとプリンセス・アージュマンドのことを忘れてはいけない。

話の作りが、SFの要素が重要な鍵を握りながらも、ミステリの形式を踏襲している。しかも、結構本格的だと思った。ミステリ「風」じゃなくて、まさにミステリ。そのため、この本の中に出てきた数え切れないほどの事件について、ここで述べることはネタバレになる恐れがあるため控えたい。ただ、通読して、何箇所か納得のいかないことも実はあった。が、先が気になって、その記述を軽く見過ごしてしまった可能性はある。また再読して、その不具合を埋めて...いや、齟齬を修復してみたいと思う。

灰色の脳細胞を駆使して、主教の鳥株のありかを突き止めろ。ボン・ボヤージ、よい旅を!

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2007年11月11日 14:35に投稿されたエントリーのページです。

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