警官の血 上巻
佐々木 譲 
警官の血 下巻
佐々木 譲 
今、書店に行くと平積みされまくりの話題の本なので、コレはと思い手にとって拝読したところ、たいへん面白かった。まず、なんといっても、人情味あふれる人物の描写がいい。特に、第1部「清二」は誰をとっても魅力的だった。第2部、第3部と進むにつれ、時代がどんどん現代に迫ってくる。今のわたしたちの世代にまでまたがってくるが、時代の移り変わりの鮮やな筆運びは、読んでいて気持ちがいい。
ラストが近づくにつれ、あれ?残りのこのページ数であれだけのことが解決するの!?と変な心配をしたものだが、......すごかった。あのラストは、鬼気迫るものがあった。ああいうラストは好きだ。
個人的には、清二の描写の細やかさが、民雄と和也にもほしかったなぁと言う気がした。が、上下巻、あっという間に読ませてしまう力がある。これは映画になるんじゃないかな。中井貴一あたりが適任かと。モチロン3部作で。どうでしょ?