Exotic Creatures of the Deep
Sparks
CDなんですが、たまにはいいかー。ときどき、CDやDVDのレビューも書こうかと。
7月発売の日本盤が待ちきれず入手してしまったインポート盤。音については、ユニークとしか言いようがない。声の洪水に溺れる。DADAとバロック音楽の
融合といっていいのかしら、と思っていると、突如ドライブするリズムにかっさらわれる。コンセプトが前面に押し出された、デザインされた音楽と言おうか。いや、物語性のあるドラマチックな音楽というべきか。
その強烈な音楽の個性とは対照的に、ロンとラッセルは二人の個性をわざと後退させている印象を受けた。たとえば声。生声はほとんど聴かれない。たとえばピアノ。ノイジーなリズムがかぶさってくる。その押し込みぐあいが、なんとも不可思議な印象だった。不気味さすらある。とんでもないアルバムの登場。万人に薦めるには気がひけるが、こういう音を作ってしまう人がいることに本当に驚く。文句なしの名盤。
なお、紙ジャケの作りはなかなかチープで、まちをつけてないただの袋状なので、中身がぎゅうぎゅうになっている。日本で作ったら、ちゃんとした
「ミニチュアレコジャケ」風にできたろうに。デザインはものすごくカッコイイ。写真も、ここ10年のSPARKSのなかでは最高じゃないかと思う。
日本盤は、ボーナストラック+21夜ライブのドキュメントDVD(メイル兄弟編集)がついてくるので、それはまた改めて。2008年7月23日発売也。