« 夏の涯ての島(The Summer Isles and other stories) | メイン | 猫のパジャマ(The Cat's Pajamas) »

どろぼう熊の惑星(A Lafferty Reader)

どろぼう熊の惑星 (ハヤカワ文庫SF)
R.A. Lafferty 浅倉 久志
4150110093

じつは先に読んだ「九百人のお祖母さん」は面白いことは面白かったのだが、「爆笑する」という感じはしなかった。シュールさを味わう感じじゃないのか なぁ、というのが感想だった。そして次に「どろぼう熊の惑星」に進んだ。うむ、こっちのほうが読みやすいかな。相変わらず、血は出てくるし、残酷な描写も 多いなぁ、シュールだなぁ。

...... と思っていたのだが、途中で「かちっ」とスイッチが入った。ああ、そうか! 味わい方を掴んだ瞬間だった。ラファティ・スイッチが入った途端、面白いのレベルがぎゅーんと上がった。

この「ほら吹きおじさん」の軽妙な語り口のおかげで、残酷な描写もちょちょいのちょい!というところだろう。たとえるなら、グリム兄弟やアンデル センか。ラファティという作家の作品は、いつか伝承される類のものになるだろう。小鳥が千年に一回の割合で巨大な岩をつつきにくるペースで、大きな穴があ く頃に。

求む、復刊。

コメントをどうぞ!

コメントの公開は管理人の承認後になりますので、どうぞ気長にお待ちください!

About

2008年7月 1日 12:08に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「夏の涯ての島(The Summer Isles and other stories)」です。

次の投稿は「猫のパジャマ(The Cat's Pajamas)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 4.1