ひねくれアイテム
江坂 遊
星新一が見出した、「ショート・ショートしか書かない作家」江坂遊のショートショート集。1篇につき数ページで完結してしまうので、気軽に読める。ちょっと皮肉の効いたオチは、オムニバスTVドラマ「世にも奇妙な物語」が好きな方ならきっと気に入るだろう。
わたしが気になったのが、特に女性の話し言葉だ。昭和40年代の作家が書いたような印象だった。小道具は今を感じさせるものばかりなのに、どこか時代錯誤な感じがする。あと10年もすると、そのズレがもしかしたら奇妙な味わいになるのかもしれないが、今はちょっとしんどいなと思った。1篇が短いせいか、オチが推測できてしまう話の運びも物足りない。海外を舞台にしたショートショートが個人的には好みだと思った。