一九三四年冬‐乱歩
久世 光彦
久世光彦による、実在する作家をモチーフにした創作。実によく調べてある。そして作中作「梔子姫」は本当に乱歩の手によって書かれたかのような手腕で、これにも驚く。
文中の乱歩は、乱歩が随筆などで垣間見せる、情けなく、自信がなく、寂しがりやで、自尊心が強い性格を、二倍増し程度に誇張した印象があり、ユーモラスでさえある。舞台となった張ホテルや中国人美青年の描写が実によい。艶かしく、ノスタルジックである。
ただ、ラストで提示された謎解きが結局放置されたままなのが残念。
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一九三四年冬‐乱歩
久世 光彦
久世光彦による、実在する作家をモチーフにした創作。実によく調べてある。そして作中作「梔子姫」は本当に乱歩の手によって書かれたかのような手腕で、これにも驚く。
文中の乱歩は、乱歩が随筆などで垣間見せる、情けなく、自信がなく、寂しがりやで、自尊心が強い性格を、二倍増し程度に誇張した印象があり、ユーモラスでさえある。舞台となった張ホテルや中国人美青年の描写が実によい。艶かしく、ノスタルジックである。
ただ、ラストで提示された謎解きが結局放置されたままなのが残念。
2008年9月23日 02:09に投稿されたエントリーのページです。
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