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Way to Normal

ウェイ・トゥ・ノーマル
ベン・フォールズ
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ベン・フォールズといえば泣かせるツボを押さえたメロディーラインと、パンキッシュなピアノプレイが象徴的だが、良くも悪くもベン・フォールズ・ファイヴ時代との境目がほとんどなく、そんなシンガー・ソング・ライターであるという印象をずっと持っていた。確かに発表されるアルバムごとに施された工夫は随所に見られるし、丁寧に作られている。それは確かなのに、ずっと聴いているとデジャヴかと錯覚を起こすこともある。

ところが、日本先行で発売された新作「Way to Normal」は、そんなベンの印象がこれまでとは違うように感じた。なによりも大きく異なるのは歌い方だと思った。健やかないつもの声を期待するが、すこし違う。ピアノの旋律も美しい、しかしどこか違う。

音楽的な専門知識を持ち得ないので、こう言っていいかわからないが、ベンはBF5のデビューから15年にして、エポック・メイキングたる作品を生み出すことに成功したんじゃないかと思った。リスナーが期待するいつものBF5的なものから距離を置き(あるいは別の立ち居地を見つけて)、ただただ好きなポップスやロックを違う方法で消化して具現化することに成功していると感じた。15年目にして達したこの境地、とは言うものの聴くものを拒絶することはなく、それどころか懐が深くなっているようにも感じた。ユーモアもばっちり、たっぷり。たいしたアルバムを作ったものだ。ベン・フォールズ史上、文句なしの傑作だと思う。

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2008年9月27日 19:00に投稿されたエントリーのページです。

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