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シオドア・スタージョン 若島 正:編
4309622003

奇想コレクションにハズレなし、再び! 日本オリジナル編のスタージョン短編集。どこから切ってもスタージョン。もうもう素晴らしすぎる。悲しい話を書くことなく涙腺を直撃する作家の筆頭にはカート・ヴォネガットがいるが、もうひとりあげるとしたら、それはシオドア・スタージョンだ。ごくごく当たり前の、普通にいる人々の営みに、ほんの少し位相のずれたスパイスがいい塩梅で利く。スタイリッシュで洒落もの。野暮ったさはこれっぽっちもない。

「必要」にしても表題作にしても、ちょっと説教くさくて、そこは長編「人間以上」や『一角獣・多角獣』の「死ね、名演奏家、死ね」にも共通している。でも、その教訓を得た登場人物たちは切り出したカステラみたいに、ぽろぽろともろい。そのもろさに、わたしは涙する。共感する。

余談だが「SFが読みたい2009」のアンケートに、この作品を2位に入れなかったことを後悔している。去年のうちに読んどくべきだった。傑作。

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2009年2月22日 13:17に投稿されたエントリーのページです。

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