阿房列車 1号 (IKKI COMIX)
内田 百間 / 一條裕子
なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う ------ 私がヴォネガットと並び敬愛し続けている作家・内田百間の名著「阿房列車」を、あの「わさび」の一條裕子さんが漫画化してしまった! 一條さんは爺を描かせると天下一品なので期待していたが、百間先生を描かせても相当上手かった。特に横顔の鬢のアタリがなんとも。うーむ、いいぞいいぞ。
百間先生の語り口はそのままに、いい感じでデフォルメが利いて、仕事に疲れた合間にとてもリラックスできた。百間先生がファイティングポーズをとるのだけはちょっと違和感があったけど、もうほんと我が儘気ままな先生と、のらりくらりと頑固爺をうまくあしらう山系さんのやりとりには何度も爆笑した。はやく二巻が出ないかな。原作をまた読み返したくなった。コレ、とっても素晴らしいです。
余談ですが、この漫画には鉄道関係の監修がしっかりついていた。一條さんはこの作品を描く上でとても大変だったのではないかと思われる。監修付きの仕事の大変さが身にしみるこの頃、変なところに同調してしまった。