ポルトガルの四月
浅暮 三文
いい小説に巡り会えたなーと思った。登場人物も魅力的、シチュエーションも面白い! くさい食べ物で記憶が戻る手法も新鮮で、飽きない展開だった。ばかばかしくなりがちな展開を、いい案配で押さえ込んだ手腕が最後まで冴えてて、ラストのオチまで楽しく読めた。
わたしは昔から小林信彦のオヨヨ大統領シリーズが大好きなんだけど、この小説にはオヨヨ大統領的なテイストが多分にあると思った。ぶっ飛んだ展開も、お約束過ぎるアクシデントも、それはないだろー?と言いたくなる出会いも偶然も、全部ひっくるめて許せてしまう。特に、ウィミンの素性がわかったとき、あ!と膝を打った。縁は奇なもの、粋なもの。浅暮三文氏の大ファンになりました。