忙しい日でも、おなかは空く。
平松 洋子
椅子とテーブルのある書店で休憩中に偶然手に取った。ワタクシ、エッセイの類は苦手なので普段は手に取らないし読まないのだが、装丁の手触りが気になってつい手に取ってみたところ、最初の文章からして実にいい。ただの塩トマトが、実に実に美味そうに描写されているのだ。
書いてあることに嘘がなく、そして見栄がない。(この手の本で「見栄がない」ってとても重要だと思う)。美味しいモノをいかに美味しく頂くかに心を砕く。時には遠回りをして見つけた美味しさに膝を打つ。そして、遠回りをしたことの意義を見いだす。トーンを抑えた写真も素晴らしい一冊。