モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集〈2〉ミステリ編 (新潮文庫)
Edgar Allan Poe 巽 孝之 
ポー短編集のミステリ編。手放しで面白い! 夢野久作ら新成年系の探偵小説にどっぷりだった頃の感慨を思い返した。これは折を見ては読み返したくなるに違いない。怪奇色もモチロンたっぷり、小説を「堪能する」といったことばがこれほど似合う作品に巡り会ったのは久しぶりだった。CDとかだと「捨て曲なし!」といったところ。捨て話なし!どれも面白い。「モルグ街」でデュパンに対し「わたし」が「ツッコミを入れ」る、といった訳文に、内心ツッコミを入れたのはナイショだ。いや、なんかこう、筆が乗ってる訳文っていうのは読んでて気持ちがいいもんです。