歌の翼に(未来の文学)
トマス・M・ディッシュ 友枝康子:訳
ものすごくよかった! 読み終えたくない作品だった。スタージョンが描くような音楽の世界観がディッシュにも息づいていたとは。ふと、会話やシチュエーションの断片が読み終わってだいぶ経つのに心によみがえってくる。そしてあの美しいラスト。なんてあっけないんだろう。しかし、この瞬間のために長く苦難の道をダニエルは歩いていたんだろうなぁと思った。ふさわしいラストだと思う。
読み終わった後もなお尾を引く物語。心の中でスタンディング・オベーション。ブラヴォ!