フロム・ヘル(From Hell)
アラン・ムーア 作 / エディ・キャンベル 画。近所の書店で見あたらなかったのでネットでオーダーしたのだが、実は到着するまでこれがコミックで、しかもこんなに大判の本とは知らなくてビックリした。いつものみすず書房のかっちりした本が届くのかな、挿し絵が入っているのかな、くらいに思っていたのだ。わたし自身、アメコミを読む習慣が全くないので、これ最後まで読めるんだろうか……とかなり心配したのだが、杞憂だった。これは正解、すっごい本だ。コミックならではの表現であふれていた。
リアルなキャラクター描写はもっともなことで、収集できる限りの史実からストーリーを起こしているのだ。しかも、登場人物たちは皆、どこか憎めない。さらに、だんだんと慣れて笑いどころもわかってくるようになり、もうこの世界にどっぷりとはまってしまったことがわかる。やはり白眉なのは下巻の第10章以降に尽きると思うが、そこに至るまでのたくさんの伏線に、読み終えたあとも上巻をめくってしまうことになると思う。上巻の第4章を切り抜ければ大丈夫!
なお、余談であるが、「フロム・ヘル」から発見したアーサー・ラッカムとの共通項についてBlog( このエントリー と このエントリー )に書いた。確認したら、たいしたことなくてがっかりだったのだが、おそらくこういう楽しみ方が出来るのも本書の魅力であろうと思うので、紹介する。まぁ笑ってやってください。









