« 2009年、読んでよかった本 | メイン | 黒い時計の旅(Tours of the Black Clock) »

定本 久生十蘭全集〈2〉

定本 久生十蘭全集〈2〉
4336050457

第2巻。有名どころでは「キヤラコさん」と「顎十郎捕物帖」が収録されている。

誰からも好かれるキャラコさんだが、それ故妬まれ嫉まれ苦労している。健全なキャラコさんと取り巻く環境の不条理さとのコントラストがすばらしいし、ただの健全婦女子モノでは納まらない。

一方の顎十郎は安楽椅子探偵と言っていい。後半に行くほど謎解きが雑になり、ちょっと残念であったが、非常に楽しいシリーズで、人気が出たのもうなずける。ライバル同心にあたる藤波が非常にいい味を出している。ところでわたしは、「けぶ」という言葉をこの本で初めて知った。 これまで知らなかったとはけぶだの。

About

2010年1月31日 21:35に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「2009年、読んでよかった本」です。

次の投稿は「黒い時計の旅(Tours of the Black Clock)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。