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      <title>書かでもの記</title>
      <link>http://www.youchan.com/blogs/book/</link>
      <description>YOUCHANの読書の記録</description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2008</copyright>
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         <title>パーマー・エルドリッチの三つの聖痕（The Three Stigmata of Palmer Eldritch)</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150105901/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 (ハヤカワ文庫 SF (590))</a><br />フィリップ・K・ディック<br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150105901/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4150105901.09.MZZZZZZZ.jpg" border="0" alt="4150105901" /></a><br />

P.K.ディック 1965年作品。ドラッグによるトリップ具合といい、ぐだぐだな主人公の心象風景といい、まさにディック節炸裂！　ハリウッド映画のような展開にワクワクしつつ、ラスト間際の不可解でわけのわからない描写は独特。それでも一気に読める面白さはさすが！の一言。]]></description>
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         <pubDate>Thu, 17 Jul 2008 23:27:14 +0900</pubDate>
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         <title>ハローサマー、グッドバイ（Hello Summer, Goodbye）</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309463088/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">ハローサマー、グッドバイ</a><br />マイクル・コーニイ：著　山岸 真：訳 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309463088/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/510KsL%2B%2B22L._SL160_.jpg" alt="4309463088" border="0" /></a><br /></p>マイクル・コーニイ　1975年作品。サンリオ文庫でかつて出版されていたが、このたび待望の復刊・新訳作として話題を集めていた。
<br />
<br />14，5
歳くらいだろうか、主人公のドローヴとブラウンアイズの瑞々しい恋愛譚を中心に、ひと夏の出来事が綴られている......という感じで2/3くらいまで
読み進めていた。が、しだいに怪しくなる雲行きに惹かれながら、ラストを迎えた。前半に描かれるような具体的情勢に比べるとラスト間際の描写は曖昧な感じ
もする。読者にそのあたりの読み込みをゆだねているようにも思え、読み終えてもう一度そこだけを読み返さなくてはならなかった。ただし、読み返す価値はあ
る！！　これは深い。ラストの1行で救われた。鳥肌が立った。
<br />
<br />文中で最後まで気になったのが、罵倒語の表記。たとえば「なんてことだ」のルビに「ラックス」とあったが、これは逆のほうがいいし、「氷結なたわ
ごと」に「フリージングラックス」というルビもちょっと苦しいかも。その罵倒語の元になった世界観の描写はとても面白かった。なぜ異星人の住む惑星を舞台
にしなくてはならないのか、当初は少し変だなと思ったが、読み進めるうち、異なる世界を描くのに、こんなにぴったりの手法はない。
<br />
<br />読後感としては、トーヴェ・ヤンソンの大人向け小説「誠実な詐欺師」や、バーコヴィチの「野うさぎ」を連想した。見たことも体感したこともない世
界を思うとき、行間を想像力で埋めてゆく。そんな作業がとても楽しい。ブラウンアイズのかわいらしさや、若い恋人たちのさわやかさが、ちくりと刺すような
せつなさ、寂しさ、やりきれなさ（そしてラストのラストでのあの大どんでん返し！！！！）と溶けあっている。そんな小説だった。続編を期待しています。]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/07/post_40.html</link>
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         <pubDate>Wed, 16 Jul 2008 16:29:15 +0900</pubDate>
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         <title>山魔の如き嗤うもの</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456204151X/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">山魔の如き嗤うもの</a><br />三津田信三 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456204151X/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51j3s%2BDVBdL._SL160_.jpg" alt="456204151X" border="0" /></a><br /></p>

<p>「やまんまのごときわらうもの」と読む。刀城言耶シリーズ第4弾で、私自身は前回の「首無の如き祟るもの」に引き続いて2冊目となる。寝る前にいつもの感じで読んでいたのだが、読み止めるタイミングが掴めずに困るほど、次の展開が面白かった。エンターテインメントとはこういう本のことを指すのかも。</p><p>全体を覆う禍々しさもよい。夜中に読むと、結構怖いよ。山中のロッジとか、それこそ郷里で読んだらきっともっと怖いだろうなぁ。ああ、都会でよかった。成人の儀式で山を越える云々という導入は、「首無」にシチュエーションが近いので「あれ？これ読んだっけ？？」と一瞬思った。が、そんなことはともかく、ぐいぐい引き込まれる。特に、父と子のありようについて、言耶自身が抱いているジレンマにもスポットが当たって、より深みが出ていい感じだと思った。金田一耕助を思い起こさせるところがあるが、キャラクター設定に今後も深みを増し、より個性的になってゆくことだろう。期待したい。</p><p>それにしても、「首無」でチラと触れられていたエピソードの織り込み方が心憎い！<br /></p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/07/post_39.html</link>
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         <pubDate>Sun, 06 Jul 2008 20:32:29 +0900</pubDate>
      </item>
      
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         <title>猫のパジャマ(The Cat&apos;s Pajamas)</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309204856/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">猫のパジャマ</a><br />レイ・ブラッドベリ (著), 中村 融 (翻訳)  <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309204856/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41E8M%2BVaneL._SL160_.jpg" alt="4309204856" border="0" /></a><br /></p>

<p>今年で御歳88歳のブラッドベリの最新短編集（上梓したのは2004年だけど）。いやもう、「ピンピンしているし、書いている」なんてユーモアとアイロニーたっぷりな序文タイトルに、読む側は降参するしかない。古い作品（1940～50年代）と新しい作品（2003～4年）が入り混じっているが、この人の辞書に「枯れる」という言葉はないのだろうか。年代の違いを感じない。この安定した筆力！</p><p>相変わらず、ぞくっとするようなお話もあれば、ほのぼのと心が温まるような一遍もある。「珠玉」というコトバが、ブラッドベリほど似合う人をわたしは他に知らない。毎晩、お休み前に大切に一篇ずつ読み終えていくのにふさわしい。一気に読むのがもったいない感じ。</p><p>が、個人的には、すごーくどうでもいいことなのかもしれないけど、「！？」と「？！」表記が入り混じっているのが気になってしかたがなかったのと、「バカ」という表記が「莫迦」となっていたのがなぜかひっかかった。とはいえ、今読んでいる別の本でも「バカ」は「馬鹿」ではなく「莫迦」なので、これが今のスタンダードなのかもしれない。いや、どうでもいいですな。</p><p>ところで、この本のカバーには耳がついている。これがまたカワイイので、ぜひ実物を手にとっていただきたい。なかなか耳を出して読む勇気は出ないが、なんだか小さな秘密を手にしているようで、楽しい気持ちがした。こういう洒落っ気、大歓迎。<br /></p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/07/the_cats_pajamas.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">k_015_bradbury</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 01 Jul 2008 12:15:36 +0900</pubDate>
      </item>
      
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         <title>どろぼう熊の惑星(A Lafferty Reader)</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150110093/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">どろぼう熊の惑星 (ハヤカワ文庫SF)</a><br />R.A. Lafferty 浅倉 久志 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150110093/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4150110093.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="4150110093" border="0" /></a></p><p>じつは先に読んだ「九百人のお祖母さん」は面白いことは面白かったのだが、「爆笑する」という感じはしなかった。シュールさを味わう感じじゃないのか
なぁ、というのが感想だった。そして次に「どろぼう熊の惑星」に進んだ。うむ、こっちのほうが読みやすいかな。相変わらず、血は出てくるし、残酷な描写も
多いなぁ、シュールだなぁ。
<br />
<br />...... と思っていたのだが、途中で「かちっ」とスイッチが入った。ああ、そうか！　味わい方を掴んだ瞬間だった。ラファティ・スイッチが入った途端、面白いのレベルがぎゅーんと上がった。
<br />
<br />この「ほら吹きおじさん」の軽妙な語り口のおかげで、残酷な描写もちょちょいのちょい！というところだろう。たとえるなら、グリム兄弟やアンデル
センか。ラファティという作家の作品は、いつか伝承される類のものになるだろう。小鳥が千年に一回の割合で巨大な岩をつつきにくるペースで、大きな穴があ
く頃に。
<br />
<br />求む、復刊。</p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/07/a_lafferty_reader.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">k_013_lafferty</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 01 Jul 2008 12:08:06 +0900</pubDate>
      </item>
      
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         <title>夏の涯ての島(The Summer Isles and other stories)</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088877/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">夏の涯ての島 (プラチナ・ファンタジイ) (プラチナ・ファンタジイ)</a><br />イアン・R・マクラウド：著 / 浅倉 久志 他：訳 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088877/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51NHyYw09rL._SL160_.jpg" alt="4152088877" border="0" /></a></p><p>イアン・R・マクラウドという作家の作品を初めて読んだ。「夏の涯ての島」という短編集で、表題作も含め、あらゆる形式に則った愛の形が描かれている。その中でとりわけ、わたしの気持ちを強く掴んだのが、「ドレイクの方程式に新しい光を」だった。
<br />
<br />生きるために目的を見出すのも人生、そして目的のために生きるのもこれまた人生だ。人の生きる道は、それぞれに誇り高く、そして美しい。そう思わせる作品だった。
<br />
<br />ただ、7編ある作品のうち、ラスト2編の違和感がどうにも抜けない。5編で1冊にしてもらったほうが、余韻を邪魔せずよかったのではないだろうか。個人的な好みではあるけれど、そんな気がした。</p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/07/the_summer_isles_and_other_sto.html</link>
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         <pubDate>Tue, 01 Jul 2008 11:54:50 +0900</pubDate>
      </item>
      
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         <title>Exotic Creatures of the Deep</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0017PCX2K/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">Exotic Creatures of the Deep</a><br />Sparks<br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0017PCX2K/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BxR98NsrL._SL160_.jpg" alt="B0017PCX2K" border="0" /></a><br /></p>

<p>CDなんですが、たまにはいいかー。ときどき、CDやDVDのレビューも書こうかと。</p><p>7月発売の日本盤が待ちきれず入手してしまったインポート盤。音については、ユニークとしか言いようがない。声の洪水に溺れる。DADAとバロック音楽の
融合といっていいのかしら、と思っていると、突如ドライブするリズムにかっさらわれる。コンセプトが前面に押し出された、デザインされた音楽と言おうか。いや、物語性のあるドラマチックな音楽というべきか。
<br />
<br />その強烈な音楽の個性とは対照的に、ロンとラッセルは二人の個性をわざと後退させている印象を受けた。たとえば声。生声はほとんど聴かれない。たとえばピアノ。ノイジーなリズムがかぶさってくる。その押し込みぐあいが、なんとも不可思議な印象だった。不気味さすらある。とんでもないアルバムの登場。万人に薦めるには気がひけるが、こういう音を作ってしまう人がいることに本当に驚く。文句なしの名盤。
<br />
<br />なお、紙ジャケの作りはなかなかチープで、まちをつけてないただの袋状なので、中身がぎゅうぎゅうになっている。日本で作ったら、ちゃんとした
「ミニチュアレコジャケ」風にできたろうに。デザインはものすごくカッコイイ。写真も、ここ10年のSPARKSのなかでは最高じゃないかと思う。</p><p>日本盤は、ボーナストラック+21夜ライブのドキュメントDVD（メイル兄弟編集）がついてくるので、それはまた改めて。2008年7月23日発売也。<br /></p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/06/exotic_creatures_of_the_deep.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">m_others</category>
        
        
         <pubDate>Mon, 23 Jun 2008 10:19:14 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>虎よ、虎よ！(Tiger! Tiger!)</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116342/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">虎よ、虎よ! </a><br />アルフレッド・ベスター ： 著 / 中田 耕治 ： 訳<br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150116342/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41rvKVMYwzL._SL160_.jpg" alt="4150116342" border="0" /></a><br /><br />
長らく絶版になっていたベスターの代表作が、寺田克也の手によるイカしたカバーイラストで復刊した。ベスターはここ最近、訳書が何冊か出ていて、これから読んでみたいと思っていた。その矢先の文庫復刊は嬉しい。軽いから手軽に持ち運べるし、やっぱ機動力がちがうぜ文庫。</p><p>肝心の中身は、いやもう面白かった！　構成が映画的。小さなクライマックスがくると、その直後には静寂が。こんな鮮やかな演出に酔える。そして、ページをめくると、ジェットコースターのように持っていかれるスピード感がすごい。40年以上前に訳されたものだが、古臭さは感じなかった。時代を反映する具体的な描写がなかったのが功を奏したのかも。そしてたとえるなら、ゴチック様式に彩られた世界観、とで言おうか。</p><p>空間を自在に瞬間移動する「ジョウント」という特殊技術が、この小説の大きな鍵を握っている。テレポーテーションといった、一見シンプルなアイデアだからこそ、ここまで潔く、そして深い物語が描けているのかもしれない。娯楽作品として存分に堪能できた、すばらしい作品。映画化されないのが不思議。<br /></p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/06/tiger_tiger.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">k_014_bester</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 20 Jun 2008 07:43:35 +0900</pubDate>
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         <title>星新一　一〇〇一話をつくった人</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410459802X/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">星新一　一〇〇一話をつくった人</a><br />最相 葉月<br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410459802X/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2BtKEjRt-L._SL160_.jpg" alt="410459802X" border="0" /></a><br /></p>

<p>久しぶりの更新。個展もようやく終わって、書くべき本が結構溜まっているが、少しずつ書いていこうと思う。ということで、再開第一弾は「星新一　一〇〇一話をつくった人」である。</p><p>厚い本ではあるが、ぐいぐい引き込む力があり、一気に読んでしまう人も少なくないと思う。取材は多岐にわたり、ええっ、こんな人まで！？と驚きながらページをめくった。ノンフィクションの面白さを十二分に堪能できる。</p><p>それにしても「星新一」。日本人ならこの名を知らない人は、あまりいないのではなかろうか。本を読まない人でも、一つ二つはショートショートを読んだことがあるのでは。たとえ記憶から滑り落ちてしまったとしても。それほどの「巨人」であるのに、星新一の執筆期間が想像よりも短いことにまず驚いた。ピークを超えた新一の「書けなくなってゆく様」は、もう切なくてたまらない。</p><p>すっごい個人的なことになるけれど、たまたまこの本を読んでいたときに、スパークスのライブ中継を連日見ていた。1971年の「Halfnelson」から、今年出たばかりの「Exotic Creatures of the Deep」までの21枚のアルバムを、一夜一枚の割で全曲演奏する、というものすごいイベントだった。今年でロン・メイルは還暦を迎える。新作を通しで聴いたのは、ライブでの公演が初めてだったけれど、正直言って還暦を迎える人が作るような音ではないと思った。弟のラッセルも今年55歳になる。21世紀に入ってから出たアルバムの方向転換振りは驚異的ですらある。</p><p>一方、星新一である。「ショートショートは40を過ぎてから書くものではない」と言う。一作一作を、身を削りながら孤独に書き続けてきた。それはわかる。わかるけれど、それにしても、ああ、老いるのが早過ぎないだろうか。孤独な作業は、そこまで心身ともに削ってしまうものなのか。スパークスのライブを見ながら（比較することではないのかもしれないけれど）、ぼんやりと星新一のことをわたしは思っていた。<br /></p><p>星新一が生まれ育つのに、江戸川乱歩の存在がかくも大きいことにも驚いた。「探偵小説四十年」で新一に関する記述ってあったかしら？（星新一は、探偵作家ではないので仕方がないのかもしれない）</p><p>乱歩は近代日本文学の父だ。乱歩がいなかったら、ミステリはおろか、SFすら生まれなかったのかもしれない。そして、もう一人のSFの父・矢野徹の存在も忘れがたい。あとがきで、取材の申し込みの手紙を出した日に、訃報を受け取ったとあった。なんということだろう。矢野徹がいなかったら、これまた日本にSFは根付かなかったかもしれない。星製薬の衰退の様子からシフトするかのように、SFが日本に根付いてゆく過程が描かれており、大変鮮やかに感じた。SFマガジンの周辺は、綺羅星のごとく。黎明期とは、まぶしい光を放つものなんだ。</p><p>だからかもしれない、かえって新一の晩年の描写が弱いと感じたのは。物事は、常に相反する事柄がある。とはいえ、新一の作品に対する評価が、特に晩年については揺らぎすぎていて、読んでいて不安になった。ここは、最相氏の主観で良いので、がっちりとまとめてほしかった。ラスト間際の、編集者の名前と年齢を、カウントダウンのように列挙してゆく描写は鳥肌が立った。この演出、まるで映画のようだった。</p><p>あとは、細かいことになるけれど、いくつかの明らかな誤字や、間違って使われている語句などが、ちらちらと目に付いた。この手の本を読者はスピードを持って読んでいる。そこに、記述の明らかな間違いがあると、読者はつまづいてしまう。刷りをこれだけ重ねている本なので、どこかのタイミングで直していただきたいと思った。直ってるかもしれないけど。</p>......なんだか長くなったなぁ。面白い本だということは間違いがないので、オススメ。<br /><p><br />
</p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/06/post_38.html</link>
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         <pubDate>Wed, 18 Jun 2008 16:33:49 +0900</pubDate>
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      <item>
         <title>個展終わりました</title>
         <description><![CDATA[5月31日で終わってたんですが、そのあとばたばたしてて、コチラでの告知を失念してました。ブログにこれから書く予定の本は以下の通り。15日過ぎないと時間ができないので、とりあえず予告です。ぼちぼち再開しまーす。<br /><br /><ul><li>どろぼう熊の惑星（ラファティ）</li><li>夏の涯ての島（マクラウド）</li><li>星新一　一〇〇一話を作った人（最相葉月）</li><li>虎よ、虎よ！（ベスター）</li><li>特別料理（エリン）</li><li>［ウィジェット］と［ワジェット］とボフ（スタージョン）</li></ul>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/06/post_37.html</link>
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         <pubDate>Sun, 08 Jun 2008 15:49:02 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>個展のお知らせ</title>
         <description><![CDATA[<p>
最近、ココの更新が止まっていますが、本を読んでいないわけではなく、5月からの個展の準備に追われています。このブログにもかかわりの深い、「本」をテーマにした個展ですので、こちらでもお知らせしておきます。お近くの方は、ぜひぜひお運びください。</p>
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	<img style="margin: 0pt auto 20px; text-align: center; display: block;" class="mt-image-center" src="http://www.youchan.com/blogs/book/images/2008/bungaku_dm_omote.jpg" alt="第二文学山房　ゑいじうはSFでいっぱい" height="593" width="400" />
</span>
<p>
<strong>YOUCHAN個展　第二文学山房　～ゑいじうはSFでいっぱい～</strong><br />
（同時開催　音楽山房　～ゑいじうの１Fは音楽でいっぱい～） <br /></p><p><span style="font-weight: bold;">会期　2008年5月26日（月）～31日（土</span>）
<br />11：00～19：00（最終日は17：00まで）<br />
オープニングパーティー　2008年5月26日（月）17：00～19：00 <br /></p><p><span style="font-weight: bold;">会場　<a target="_self" href="http://www.eijiu.net/">Coffee&amp;Gallery　ゑいじう</a></span><br />
〒160-0007　東京都新宿区荒木町22-38
<br />TEL:03-3356-0098
<br />交通　東京メトロ　丸の内線「四谷三丁目」2番出口より徒歩7分<br />
都営新宿線「曙橋」A1出口より徒歩3分<br /><a target="_self" href="http://eijiu.sakura.ne.jp/access/index.html">詳しい交通はコチラを。</a>ゑいじうさんのサイトに写真入であります。<br /></p><p>
日記から、個展関連のエントリーを抽出したサイトもあります。<a href="http://www.youchan.com/bungaku/" target="_self">コチラからどうぞ。</a>
<br />今は、準備中のエピソードなどを書いています。
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]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/04/post_36.html</link>
         <guid>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/04/post_36.html</guid>
        
        
         <pubDate>Thu, 17 Apr 2008 11:26:44 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>九百人のお祖母さん(Nine hundred grandmothers)</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150107572/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">九百人のお祖母さん (ハヤカワ文庫SF)</a><br />R・A・ラファティ 　浅倉 久志 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150107572/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4150107572.09.THUMBZZZ.jpg" alt="4150107572" border="0" /></a><br /></p>

<p>その昔、入手していたものの、度重なる引越しやらなんやらでどこかになくしてしまったラファティ。偶然、古本屋さんで上製版を発見したので（しかもリーズナブルだった！）今度は無くしませんと誓いを立てて再購入した。</p><p>当時購入した文庫の表紙は、コミカルなおばあさんのイラストがちりばめられている、とてもPOPなものだったと記憶している。Amazonの画像がないなぁ。まぁいいや。80年代、ヴォネガットにかぶれ、その訳者の手によるものだし、書店ではのきなみ平積みだし、「爆笑」って帯に書いてあるし、だったら絶対面白いに違いないと思って購入した。ところが、ちっとも頭に入らなかった。当時、グレッグ・ベアで一度SFを挫折した経験があり、2度目の挫折だったため、SFは向かないんだと決め付けてしまったのを思い出す。</p><p>ところが、20年近くたって読み返して、ようやく理解できた。グレッグ・ベアはともかく（だってあちらはハードSF）、この面白さは、大人になってわかる代物だ。表紙に騙されてはいけない。</p><p>「九百人のお祖母さん」に収録されている短編は、意図的かもしれないが、後半に行くほど、どんどんタガが外れていく気がした。収録順については、浅倉久志氏が読後感を損なわないよう配慮されているので、それは間違いないかなと思う。印象的なのは、やはり表題作（この面白さ、当時じゃ絶対わからんわ）。そして、中でもとりわけナンセンスなのに好感度が高かったのはラストの「千客万来」。「日の当たるジニー」は奇想小説の最高峰っていう感じ。関西弁の「ブタっ腹のかあちゃん」、なぜに関西弁!?　すごい面白いですわ。ゼッキョー、ゼッキョー！の「町かどの穴」はシュールでドタバタ！</p><p>そしてひとつ気がついた。ラファティの書く物語の、ちょっと常識とのバランスがずれているこの感覚は、ムーンライダーズの詞に近いものがある。個人的にはそう思った。同意が得られるかどうかは自信がないが、そんな気がした。うーん、なんかめちゃくちゃ個人的な書評になっちゃったなぁ。まぁいいか。<br /></p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/03/post_35.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">k_013_lafferty</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 28 Mar 2008 13:56:37 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>忘れ貝</title>
         <description><![CDATA[<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163235205/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">忘れ貝</a><br />三咲 光郎 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163235205/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/P/4163235205.09.MZZZZZZZ.jpg" border="0" alt="4163235205" /></a><br />

Amazonの画像がないなぁ。いい表紙なんだけど。

この作家さんにしては珍しい、現代をモチーフにした作品で、テーマは「癒し」と言っていいと思う。私自身は「癒し」という言葉が好きではない。正確に言うと、今、世間で氾濫している「癒し」の使い方がいやなのだ。カワイイものやキレイなものを見たり聞いたりするだけで癒されるはずなんかない。それは一時的に慰められているだけで、しばらくすればまた痛みは戻ってくるのだから。

しかし、この小説では、「癒し」について真っ向から取り組んでいる。「癒し」とは、自力で得なければならない「力」であって、その後押しになるものが、環境であったり、家族であったり、他人であったりする。「癒し」としてそれらが作用するかどうかは、本人がどう立ち上がって、その場から一歩を踏み出すかにかかっている。

内容については触れられないが（できるだけ予備知識なしで読んでほしいと思った）、喪失感から立ち直れない人には、ひとつのきっかけを与えてくれる本だと思う。この小説のラスト、勉とその友人たちに後押しされるように歩を進めた美奈子の姿が、自分自身の立ち直りのイメージとも重なる。また、そんな風に一歩を踏み出せたらいいと思った。

こんな小説を書いてくれてありがとうございます。]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/03/post_34.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">j_015_misaki</category>
        
        
         <pubDate>Mon, 17 Mar 2008 13:20:06 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>マイナス・ゼロ</title>
         <description><![CDATA[<p>
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087504913/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)</a><br />
広瀬 正 <br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087504913/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21BPYNYSZ9L.jpg" border="0" alt="4087504913" /></a>
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NORIがすごく好きな作家さんで、いろいろな人から「YOUCHANも好きに違いない」と薦められてきた 広瀬正にようやく着手した。長編第一作で、解説は星新一。それにしても、古本のこの高騰ぶり、なんとかならないものか。興味を持った方が、お近くの図書館で借りられますように。
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初めて読んだ広瀬正は、なんとミステリの筆致を持った作家だとわかった。壮大な謎解きにSFの手法をうまく絡めた、複雑な、しかもエンターテインメントとしても一級品の力作。長編第一作がこれというのはすごい。「ツィス」など、まだ味読&hellip;&hellip;じゃなくて未読作品が控えているので、楽しみである。ページを繰る手が止まらない、とはこういう作品の事を指す。
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特に、昭和初期の描写の鮮やかさは、今までになかったタッチだと思った。昭和のはじめといえば、写真でもモノクロしかないし、当時の探偵作家でさえも、描写をあえてモノトーンで描いているような印象すら受ける。が、広瀬のタッチは、色鮮やかに、たとえば銀座の町並みを描き出し、女たちの化粧についても描写する。技術的な裏づけを忘れない。ううむ、とうなる。
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肝心の内容については、ネタバレになるといけないので極力控えるが、「先生」の描写がもっとあっても良かったのではないか。それから、遺伝子的にアレってどうなの！？と、タイムパラドックス以上に疑問点があった。タイムパラドックスを描いた作品のなかでは、ぎりぎり&hellip;&hellip;いや、ちょっと行き過ぎちゃった感は否めないかな。そして、ラストは無理やりまとめに入りすぎてないだろうか。あっけなさ過ぎると思ったのだが&hellip;&hellip;。
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と、やや辛口に書いてみたものの、 面白かったことは事実。面白かったゆえに、期待値が高くなり、納得できないところについての不満が大きくなるのは、ミステリの宿命なのだ&hellip;&hellip;ってコレSFだった。
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復刊ブームの昨今、広瀬正の再復刊が待たれる。
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]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/03/post_33.html</link>
         <guid>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/03/post_33.html</guid>
        
          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">j_011_hirose</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 16 Mar 2008 13:49:02 +0900</pubDate>
      </item>
      
      <item>
         <title>アインシュタイン交点（The Einstein Intersection）</title>
         <description><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150111480/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top">アインシュタイン交点 (ハヤカワ文庫SF)</a><br />サミュエル・R. ディレイニー Samuel R. Delany 伊藤 典夫 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150111480/togorucompany-22/ref=nosim/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21SMWSXJQQL.jpg" alt="4150111480" border="0" /></a><br /></p>

<br />むぅ～～。どうしよう。困った。どう解釈すればいいだろう。再読しないと絶対ムリだ。ただ、ヴィジュアルが目まぐるしく浮かんでは消えるような描写はすごい。イマジネーションを掻き立てる。訳者による翻訳解説と、あとがきがなければ、こんなに困る本はない。とてつもない未来の原始のお話、という感じかな。行間から、音楽と色彩が飛び交う。残酷さも含めて様式美に昇華されちゃってる。そんな物語、と言っては強引過ぎるか。再読しないとムリ、わたしは。<br /><p><br />
</p>]]></description>
         <link>http://www.youchan.com/blogs/book/2008/03/the_einstein_intersection.html</link>
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          <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">m_others</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 09 Mar 2008 12:42:19 +0900</pubDate>
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