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内田百間「件(くだん)」をモチーフに。オリジナル作品。

内田百間「件(くだん)」をモチーフに。オリジナル作品。

オリジナル作品です。。

オリジナルイラストです。
わたしは、内田百間をイメージした猫のキャラクターを描いてみました。
すると、その猫になった百間先生が…いえ、百間先生になった猫が……
とにかく、先生がわたしに声をかけてきました。
貴君、貴君…。


赤い日が東から西へ、東から西へと落ちて行くうちに、
------あなた、待っていられますか
(夏目漱石「夢十夜」より)

まるで夕闇から滲んで出てきたかのように、
周囲との境がはっきりしなかったのだが、微動だにしない、
その地蔵のような気配に、妙に引き付けられた。
(梨木 香歩「家守綺譚」より)

それらはいずれもいかにも広大に見えながら、
ひとたびかの巨大な太陽や、月影や満天の星に思いをいたせば、
まことに取るに足らないささやかさでした。
(ポール・ギャリコ「雪のひとひら」より)

岸にはさっきから吹き寄せた雲だか綿だか解らない物が
段段積み重なって、その中から色色の大きさの
膃肭獣(おっとせい)がのぞいたり隠れたりしている。
(内田百間「北溟」より)

月の光は、うす青く、この世界を照らしていました。
なまあたたかな水の中に、木立も、家も、丘も、
みんな浸されたようであります。
(小川未明「月夜と眼鏡」より)

たくさんの年を重ねる必要はない、
物語を書きはじめればいい、書かなくてはならないから
書くのです。
(トーベ・ヤンソン「往復書簡」より)

もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
(茨木 のり子「さくら」より)

ツキコさんこそ、あのときの男子とどこかに行ったんですか。
センセイが聞き返した。え?とこんどは私が首をかしげる。
(川上 弘美「センセイの鞄」より)

ぽってりとした夜中の満月は、菓子パンのなかのクリームの
練り上げたような黄色をしていると思った。
(石田 千「月と菓子パン」より)

薄暗い星光りに沢山の墓がまばらに立つて居るのが見えます、
淋しい所だと思ひました。するとヘルンは
「あなた、あの蛙の声聞いて下さい」と云ふのです。
(小泉 節子「思ひ出の記」より)
「思ひ出の記」はManyo 2006年8月号『文学山房』に掲載されました。
バックナンバーからご覧ください。

猫は居心地のいい場所を見つけ出す天才だからな。
そう言って、セイさんは笑う。
「それで可愛がってくれた人間が、
時々会いに来るのを待っているんだよ」
(霜島 ケイ「猫波」より)
「猫波(ねこなみ)」はManyo 2006年9月号『文学山房』に掲載されました。
バックナンバーからご覧ください。

と言いさしてチエ子は口を噤んだ。
ビックリしたように眼を丸くして、父親の顔を見た。
しゃがんでいた父親は、いつの間にか闇の中に仁王立ちになっていた。
両手をふところに突っ込んだまま、
チエ子の顔を穴のあくほど睨みつけていた。
(夢野久作「人の顔」より)
2006年の個展で描いた描きおろしです。
主に「文学山房」カテゴリーになりますが、
2006年5月に開催した個展で展示したカバーのダミーを中心に、
装丁をイメージしてカバーをつけた「なんちゃってカバー」を
写真にしてエントリーに追加してみました。
Blog内検索で「装丁」で検索しても出てきます。
その場合、実際に装丁を手がけたケース(まだ少数ですが)と
そうでないものが入り混じりますが、「文学山房」はすべてダミーです。
わたしは本を読むことが大好きなので、小説の装丁が本当に出来るよう
がんばっていきたいと思ってます。えいえいおー!

こんな感じです。この写真の参照エントリーはコチラです。

ユーナと結婚する!そう考えるだけで陶然となった。
そのためならこの世のどんなことを犠牲にしてもいいのではないか。
、、、、、
どんなことでも---たとえそれが…。
(F・W・クロフツ:著/加賀山卓朗:訳「クロイドン発12時30分」より)
Manyo 2006年12月号「文学山房」掲載。バックナンバーはコチラ

※クリックすると、大きな絵がポップアップいたします。どうぞご覧ください。
二人は、一方に於いて、限りなき愛着を感じ合いながら、
一方に於いては、廣介は千代子をなきものにしようと企み、
千代子は廣介に対して恐るべき疑惑を抱き、
お互にお互の気持を探り合って、
でも、そうしていることが、決して彼等に敵意を起こさせないで、
不思議と甘く懐しい感じを誘うのでした。
(江戸川 乱歩「パノラマ島綺譚」より)
2006年個展のために描き下ろしたオリジナルイラストです。
手に手をとって不思議な島を巡るふたり。
水中トンネルの外には人魚が泳ぎ、そうかと思う内に森が開け、
羊羹を切ったように完璧で美しい人工の岩肌には滝が落ち、
ドームの内側には空が描かれ、温泉には美女が…。
ここはパノラマ島。一人の男の妄想が形になった不思議な島です。

カート・ヴォネガットの短編集「モンキーハウスへようこそ」イメージイラスト。
この短編集は、上下巻ですが、2007年6月現在で入手が難しくなっています。
ヴォネガットの本は、半分近くがそんな感じなのですが、
最近「デッドアイ・ディック」が増刷されたりして、ちょっといい兆しです。
浅倉&伊藤&飛田訳は本当にすばらしいです。
彼らの仕事を残す意味でも、なんとか増刷をしてほしいです。
(あ。イラストブログなのに、また語ってしまった…)

カバーデザインのダミーです。
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