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2007年11月27日
来年の個展
来年の5月26日(mon.)~31日(sat.)に個展を開催予定。場所は前回と同じ、ゑいじう@曙橋。作品は、これから少しずつ描いていくのだけれど、構想はなんとなく固まりつつあって、こんな予定。- 個展タイトル:第二文学山房
- サブタイトル:ゑいじうはSFでいっぱい
ヴォネガット逝去が、SFを読み出すきっかけになってしまった。SFが好きなんだなぁと再認識したので、その思いを込めたいと思う。といっても、アステロイドベルトも魔界の騎士も出てこない、どちらかと言うと奇想系のSFばかりになるので、ハードなSFが好きな方やファンタジーファンの方には謝っておきたい。取り上げる作家ラインナップは、ヴォネガットを筆頭に、スタージョン、ディック、ディヴィッドスン、コニー・ウィリス、ジーン・ウルフ、ラファティ周辺の予定。この先、まだ半年あるので、思いがけない作家を入れると思う。日本人作家も入れたいなぁ。
同時開催は「音楽山房」。ゑいじうの1Fを音楽に、2階を文学にしようと思っている。レコジャケをイメージした絵にしようかな。などなど妄想中。
投稿者 YOUCHAN : 13:55 | コメント (0)
2007年11月25日
東都書房

連休初日に立ち寄った近所の古本屋さんで、東都書房の本が数冊、100円ワゴンセールだった。全集なので、ホントは全部揃ってこその全集なのだけど、1冊100円の魅力に負けて、3冊を救出。
クロフツは三浦朱門訳の「樽」といった変り種(わたし的に)。同時収録は「クロイドン発12時30分」。持ってんじゃん!という突っ込みはナシで。だって100円だもの。ハガキとしおりの中間くらいの紙が挟まっていて、見ると「樽」「クロイドン」の登場人物一覧。気が利いてるなぁ。こういうのは必須だなぁ。月報つき。「全集は揃ってこそ真価を発揮します」と、定期購読が薦められていた。わたしもそう思うよ。全部揃ってたら壮観だろうなぁ。口絵のクロフツの顔写真(どアップ)は、すごくへたくそなフォトレタッチが泣ける(下図)。これはないだろー、と思ったけど、遠目に見れば問題ないでしょう。写真に撮って見るとあまり悲惨さが表現できていないのが残念だが、眼鏡の中だけ妙に鮮明で、顔の輪郭がぼんやりしていて、かなり気持ちが悪い。創元推理文庫の巻末広告に載ってるのと同じものだと思われるが、あっちは荒れた印刷でよかったかもしれない。

「小栗虫太郎 木々高太郎集」は木々目当て、「多岐川恭 仁木悦子 佐野洋集」は仁木目当てでゲット。特に仁木悦子は凄く気になっていたので、読めて嬉しい。「猫は知っていた」の冒頭を読んでみると、非常に上品な文脈で、この作家さんはいいと思った。昭和30年代をここまで上等に描けてる作家さんはなかなかいない。こちらは「多岐川恭 仁木悦子 佐野洋集」のみ月報つき。この月報が、またいい。多岐川・仁木・佐野各氏の「作者の言葉」が載っているのだけど、仁木は文章量がかなり少なくて、そのスペースを埋めるためだと思うけど、「仁木悦子さんの近況」なんてーのが載っている(下図)。

この東都書房の全集は、監修がどちらも江戸川乱歩がかんでいるのもポイント。装丁は真鍋博。ものすごくモダン。カッコイイ。なお、本棚右の「大下宇陀児 浜尾四郎集」は、かつて同じ古本屋で500円くらいで購入したもの。時が時ならば100円でゲットできたと言うのに。ついでに、その右隣のぼろぼろの本は、なんと大正時代の「主婦の友」。コレ、めちゃくちゃ面白いです。パウンドケーキの作り方とか載ってます。機会があれば集めたい。
投稿者 YOUCHAN : 23:34 | コメント (4)
2007年11月21日
ヴォネガット復活

ハヤカワ・オンラインを見ると、ヴォネガットの本の7割がたが復活していました。復活したのは「タイムクエイク」「デッドアイ・ディック」「青ひげ」「ガラパゴスの箱舟」「チャンピオンたちの朝食」「ジェイルバード」。増刷おめでとう、ヴォネガットさん。
あとは「ホーカス・ポーカス」「スラップスティック」と、短編集「モンキーハウスへようこそ」、エッセイ集「パームサンデー」「死よりも悪い運命」。ハヤカワではないけど、「ヴォネガット、大いに語る」「さよならハッピーバースデー」。なんだ、いっぱいありますな。読者に神のお恵みを。
投稿者 YOUCHAN : 20:40 | コメント (0)
カラースとかグランファルーンとか
ボコノン教(※)信者ならみんな知ってる「カラース」。これは、好き嫌いに関わらず、人生においてなんらかのかかわりを持っている者同士のグループを指す(だったよね)。日本語で一番近いのは「袖振れ合うも何かの縁」ってヤツでしょうか。それに対するのが「グランファルーン」で、大雑把に言えば国家とか、会社組織とかを指す。ウィキペディアによると、「本当はありもしないのに何らかの関係があると考えている人々のグループ」のこと。mixiなんかの日記のコメントを見てると、カラースじゃないけど、なんらかのかかわりを感じることがある。わたしが書き散らしているmixi日記を分析してみると、だいたいこんな感じかと思う。
その次が、趣味の話で、音楽と本の話だったりする。このあたりの話は、反応してくる人が限られているし、私信に近い内容だったりするので、コメントも限られる分、濃い。ヴォネガットは、まぁ趣味と同じ。
で、たわごと。いや、書いてることのほとんどがたわごとなのですが、要はたまにニュースから話題を引っ張ってきたり。けど、これはスルーされることが多い。人と分かち合えない類の日常報告も、それに含まれる気がする。
コメントを見ると、「何らかのつながりのある狭義においてのカラース」のための話題は、カラースの共感を呼ぶ。けれど、ニュースのようなグランファルーン的な話題は、別にわたしが引っ張ってくる必要もないということなのだろうし、自分だって、人んとこでニュースを見ても、よほど突飛な内容でない限り、やっぱスルーしちゃう。人ってば案外、カラースを大切にして生きてるのかもしれない。
あ!!しまった、猫の話題を忘れてた。15%くらいは猫。猫は人気ありますにゃー。
※ボコノン教=ヴォネガットの「猫のゆりかご」に登場する宗教のこと。
あ!!しまった、猫の話題を忘れてた。15%くらいは猫。猫は人気ありますにゃー。
※ボコノン教=ヴォネガットの「猫のゆりかご」に登場する宗教のこと。
投稿者 YOUCHAN : 00:03 | コメント (0)
2007年11月15日
カレンダー

あいおい損保さんの企業カレンダーが届いた。
疲れが文字通りふっとんだ。ああ、描いたなーこんなの。デザイナーさんのセンスがとてもよかったので、安心して仕事が進められたのもよかった。やり取りをした経緯も思い出す。背景の色をどうするかで、何度もサンプルを出してみたり。ラフの修正が結構多かったけど、でも楽しかった。理由のない修正依頼がなかったからかな。この仕事、ホントよかった。
絵を描いて納品してから半年近く経ってるので、忘れた頃に届いたのもよかったけど、手を離れた後の完成形を見るところに一番の醍醐味があるように思う。色校を見せてもらう時にも、同じような喜びがある。昔、グラフィックデザイナーだった頃に、入稿したパンフレットの色校があがってくると、ホントわくわくした。それと同じ。
生活も不規則だし、なんだか全然毎日が楽にならないけど、この一瞬があるからがんばれるよ、おいら。一日の仕事の後のビールがご褒美の人もいる。お酒が呑めないわたしだけど、完成品を見ることがご褒美なんだなと思うし、いろんな人と関わって作り上げた感慨もある。商業絵描きは、わたしには性に合ってると思う。
疲れが文字通りふっとんだ。ああ、描いたなーこんなの。デザイナーさんのセンスがとてもよかったので、安心して仕事が進められたのもよかった。やり取りをした経緯も思い出す。背景の色をどうするかで、何度もサンプルを出してみたり。ラフの修正が結構多かったけど、でも楽しかった。理由のない修正依頼がなかったからかな。この仕事、ホントよかった。
絵を描いて納品してから半年近く経ってるので、忘れた頃に届いたのもよかったけど、手を離れた後の完成形を見るところに一番の醍醐味があるように思う。色校を見せてもらう時にも、同じような喜びがある。昔、グラフィックデザイナーだった頃に、入稿したパンフレットの色校があがってくると、ホントわくわくした。それと同じ。
生活も不規則だし、なんだか全然毎日が楽にならないけど、この一瞬があるからがんばれるよ、おいら。一日の仕事の後のビールがご褒美の人もいる。お酒が呑めないわたしだけど、完成品を見ることがご褒美なんだなと思うし、いろんな人と関わって作り上げた感慨もある。商業絵描きは、わたしには性に合ってると思う。
投稿者 YOUCHAN : 03:13 | コメント (0)
2007年11月12日
夜更かし
最近、また夜更かしするようになってきた。起きる時間も遅くなるし、食事の時間もずれてくる。陽が短い最近では、洗濯モノを干しても、半乾きで取り込んで部屋干ししなくちゃいけなくなるので損した気がする。早く寝ればいいのだけど、仕事のきりがわるいと、だらだらだらだら作業を進めてしまう。肩凝りがひどくなって、限界を感じてギブアップすることも多々あったりして、これはいかんなぁと思いながら、納品が済んだらちゃんとしよう、と思う。今スグ生活を改めようと思って、早く床に着いたら最後、多分起きる時間は変わらない。あーあー。そうなると、数時間を失うことになる。これはこわい。半日の遅れが命取り。そんなわけで、納品のあとにしよう、と思っていると、だいたいそういうときに限って、シフト制のように次の案件が滑り込んできて、また昼夜逆転しちゃうんだろうな。
早起きはすがすがしい。午前中に仕事をするとものすごくはかどる。わかってるんです。わかってるんだけどー。
投稿者 YOUCHAN : 03:23 | コメント (0)
2007年11月 5日
箱入り大賀

早いです、月日の経つのが。こないだ8月が終わったとこだったような気がするのに。もう11月ですよ。今年もあと2か月かぁ~。写真は、ひなたぼっこをしている大福(右)と大賀。ちょっと大福の顔がホラー気味なのが気になるけど、本人はとってもごきげんさん。
大賀といえば、最近は靴の空き箱がお気に入りで、その中にずっと入っている。この子は自分の居場所を作るのがとってもへたっぴーで、大福の場所を横取りしてはなんだかなぁーという顔をしていた。が、この箱は、最初から大賀が見つけたもの。
よかったねー、大賀。
