2008年5月26日
個展「第二文学山房 ゑいじうはSFでいっぱい」のお知らせ
えと。このエントリー、しばし一番上に表示してます。個展準備日記なんかも書いてますので、もしよければ読んでくださいねー。どんな題材をネタにしてるかもわかって楽しいかも?マニアックでゴメン......。
YOUCHAN個展 第二文学山房 ~ゑいじうはSFでいっぱい~
(同時開催 音楽山房 ~ゑいじうの1Fは音楽でいっぱい~)
会期 2008年5月26日(月)~31日(土)
11:00~19:00(最終日は17:00まで)
オープニングパーティー 2008年5月26日(月)17:00~19:00
会場 Coffee&Gallery ゑいじう
〒160-0007 東京都新宿区荒木町22-38
TEL:03-3356-0098
交通 東京メトロ 丸の内線「四谷三丁目」2番出口より徒歩7分
都営新宿線「曙橋」A1出口より徒歩3分
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投稿者 YOUCHAN : 21:10 | コメント (0)
2008年5月 8日
[個展準備]ムーンライダーズ
今日は音楽山房、ということでムーンライダーズである。愛知の外れのいなか生まれ・いなか育ちのわたしにとっての、東京原風景はムーンライダーズの音楽だった。実際に上京してみて、その感覚は間違っていなかったことに気がついた。高層ビルばかりではない。建物は立ち並んでいる。蛍光灯の灯り。遠くに見えるのは工場か。サーチライト。夜中になっても真っ暗にならない空。そして、ひとり遠くを見つめるジャックの目にはなにが映っていたのだろう。ラジオ消して、土の中に埋めて、アンテナひとつ立てて、草の上で眠りたい。10代の心に刻み込まれた東京原野。孤独を叫ぶこともなく、都会を責めることもない。ただ自身の孤独と向き合う。痛いほどに自身の心にしっくりなじんだ。
わたしがムーンライダーズを初めて聞いたのが「青空百景」だった。リアルタイムだったと思う。明るい曲調とは裏腹に、どこかタガの外れた世界観。40ダースの卵が四丁目の角の僕のベッドで待ってるって、なんだよこれ! 押し寄せてくるのはアナーキーな世界観だ。おかしい、こんな世界があったなんて知らなかった。どんどん惹かれていった。遡ってアルバムを聴くうち、新譜が出た。「アマチュア・アカデミー」というタイトルだった。
当時はLPレコードだった。針を落とした瞬間、今までにない驚きに満たされた。かっこよすぎる!!!! ライダーズに惹かれ、共感したけれど、この衝撃は初めてだった。何もかもをなぎ倒すパワー。カッコイイとはこういうことか! YBJ、ああそうだ、YBJだ。YBJもジャックだ。が、ビルを見つめて待っているのもジャックだ。
ということで、10代半ばのわたしが部屋に篭ってずっと聴いていた音楽へのささやかなオマージュを捧げた。2曲目の「30」を、もう10年前に迎えてしまったが、あれ以来もライダーズは、ときに有機的に、ときに無機的に変化と進化を繰り返しながら、今もわたしにとっての東京原野であり続ける。31年目。現在も継続している、恐るべきバンドである。
投稿者 YOUCHAN : 21:33 | コメント (0)
2008年5月 7日
[個展準備]ラファティ・スイッチ
ラファティとの出会いは結構長い。「九百人のお祖母さん」がそれで、15年以上になる。長いのだけれど、かなり長いブランクがあった。読んでも読んでもなぜか頭に入ってこない。どこが面白いのかがわからないうちに、ずーっと放置状態になっていた。そして度重なる引越しの途中で紛失した。古本屋さんに売ったかもしれない。廃品回収に出したかもしれない。ところが、ここ数年、ラファティの長編が出たりして、また気になってきた。今なら読めるかな、そう思ったが、時すでに遅し。「九百人のお祖母さん」はとっくの昔に絶版状態になっていた。ハヤカワで3冊目にでた「つぎの岩に続く」が1冊出ているきりで、この状況はなんだかおかしいと思うようになった。そう思った矢先のこと、神保町のとある古本屋さんで「九百人のお祖母さん」の上製本がお求めやすい価格で売られていた。本は出会ったときに買うのが正しい、ということで迷わず入手、表題作から読み始める。
あれ? 面白い。
結局、最後まで面白く読めた。が、なかなか難解だと思ったし、大方の評価にあるような「爆笑する」という感じはしなかった。シュールさを味わう感じじゃないのかなぁ、というのが感想だった。そして次に「どろぼう熊の惑星」に進んだ。うむ、こっちのほうが読みやすいかな。相変わらず、血は出てくるし、残酷な描写も多いなぁ、シュールだなぁ。
......と思っていたのだが、途中で「かちっ」とスイッチが入った。ああ、そうか! 味わい方を掴んだ瞬間だった。ラファティ・スイッチが入った途端、面白いのレベルがぎゅーんと上がった。面白いのには代わりがないのだが、気がついてしまったのだ。スイッチが入ってよかったなぁ。
というわけで、展示するイラストは、この「ほら吹きおじさん」の軽妙な語り口てんこ盛りな雰囲気を出すため、ペン画で描くことにした。グリム兄弟やアンデルセンと同じで、ラファティという作家の作品は、いつか伝承される類のものになるだろう。小鳥が千年に一回の割合で巨大な岩をつつきにくるペースで、大きな穴があく頃に。
投稿者 YOUCHAN : 18:08 | コメント (0)
2008年5月 6日
[個展準備] 宇宙クジラとシャコの思い出
今回取り上げるSF小説の中で、最も心優しい短編集、「ジョナサンと宇宙クジラ」を描く。作者はロバート・フランクリン・ヤング。あたたかくて、優しい雰 囲気を大事にしたいなーと思い、ストレートな絵にしてみた。宇宙クジラは人間にたとえるなら17歳の少女である。そこを大事にしよう、と。ク ジラを描く際には、NORIちゃんから細かなアドバイスをもらった。ちょっとイメージ検索してみよう、ということになり、詳細なクジラの資料を見つける。 ふむふむ、なるほど、目の位置はこうだし、尾っぽの形もひれの形も全然違うなぁ、と改めて感心。骨格標本まで載っており、このサイトはどこが運営してるん だろうねぇ、と上位ページに移動してみたら......鯨肉を扱う通販ショップであった。
余談ですが、わたくし、クジラを食べたことがない世代で ある。竜田揚げとか給食に出たよー、なんていう同年代の友人も時々いるが、愛知県は(あるいは西尾市は?)クジラを給食には出さなかった。家でも食べる機 会はなかった。立地的に海が近いので、魚に困らなかったせいもあるのかなと思う。特に夏はキスとシャコばかり食べていた記憶がある。特に、東京に出てきてから食べた シャコが、あまりにも水っぽくてマズイのに驚いた。シャコってーのはこんな味じゃない。ああ、懐かしいなぁ。
と、話が大きく逸れたところで 話を戻すけど、「ジョナサンと宇宙クジラ」を電車で読んでるとき、涙が出て困ったことがあった。悲しくて泣くばかりが涙ではない。優しさに触れるときに も、やはり人は涙するんだなぁ。SF初心者の方にも(ってわたしも十分初心者であるけれど)オススメの1冊。
投稿者 YOUCHAN : 01:04 | コメント (1)
2008年5月 4日
SFセミナーと「論争」と
状況をほとんど飲み込めていないまま、5月3日を迎えた。SFセミナーである。歴史あるイベントらしいが、SFビギナーのわたしには、身の置き所がわからない。どうしようと戸惑っているうちに、あれよあれよと当日になったので、観念して(?)出かけた。「スペキュレイティブ・ジャパン始動」には大いに興味があったので、これは楽しく拝聴した。あっという間の1時間だった。そのあと、休憩。気心の知れた人同士が、ランチに出かけてゆく。私自身はどうしたもんかと、とりあえず外に出ると、物販のブースに見慣れた人が。大橋さんだった。
あれー!大橋さ~~ん、と声をかける。今日はどんなことで?と出展の趣旨をお尋ねすると、同人誌の物販だったということだった。卓上には2,3冊。売れてるのかな。「個展のPRですか?」と逆に訊ねられるも、いや、どうしていいもんかわからなくて......とアウェーモード全開の状態でしどろもどろ。大橋さんには、いろいろとお世話になっているが、今回、私が巽先生から本を受け取ることになっているお話をしてあったので、「そういえば、巽先生には会えましたか?」と気遣ってくださる。「いえ、どうしたもんかと思って......」「あ、だったらスタッフの人に案内してもらったらいいですよ」と、すたすたとスタッフの方のほうへ。ああ、今回もまた大橋さんのお世話になってしまった。ありがとうございます、と告げるのが精一杯で、てんぱっていたわたしはスタッフの方に誘導していただいて、パネラー控え室に通していただく。
わたしの姿を見つけた巽先生は、「お約束の本ね、はい、これ!」と、鞄から出してくださった。何の本かというと、昨年のワールドコンで、わたしの目前で売り切れたいわくつきのもの。巽先生がずっとこのことを気にかけてくださったそうで、「あのあと、サイン本をまた何冊か作ったんですよ。あなたの分は、取り除けておきますから、機会のあるときにお渡しします」と、先日某パーティー(これも先述の大橋さんに連れて行ってもらったもの)で再会した巽先生からお聞きしたときは本当に驚いた。
最初、「郵送しましょうか」とおっしゃってくださったが、それでは申し訳ないような気がして返事に窮していると、「あ、そういえば5月にSFセミナーがありますから、そのときでいい?」とご提案いただき、はい、ぜひ出席します!とお約束していたのだ。それで、わざわざお持ちいただいたのであった。(ちなみに、ワールドコンで「ああ、かわいそうに」とわざわざ別のご本を下さった荒巻先生は「そんなことあったっけ?全然覚えてないなー」とのことだった。そういうものだ)
その後、パネラーの皆様プラス数人のランチに同行させていただき、ものすごい方々との食事に緊張してあまり味がわからない。それにしても、なんておもしろい人の集まりなんだろうと感嘆する。異業種の人たちというのは、本当に面白い。それにしても、SF界の巨匠・大物勢ぞろい。こういう緊張感も、また楽しいもの(後から思えば)。
投稿者 YOUCHAN : 22:08 | コメント (0)
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