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2008年7月29日

ライブの話

そういえば、全然書いてなかったなぁ。ということで、今月行ったライブの話を少々。

8 1/2
7月9日 The 30th Anniversary of NYLON100

代官山UNITにて。スタンディング。8 1/2を見る機会なんてそうそうないわけで。どちらかといえば2日目の方が人気があったようだけど、やっぱ初日は8 1/2 Dayだったなと。な~んて偉そうに言っているけれど、たまたまチケットを余分に取ってくれてた友人(Sparks好き)のおかげで見にいけただけ。ありがたい。南無南無。

ライブ直後に書いた感想をぺたと貼って見る。

正直、もっとなつかしーって感じになるのかなと思ってたんですが、その予想はいい方向で裏切られました。そもそも、ノスタルジーを感じるような空気ではなかった。かなり攻撃的だった。聞き手もそうだったし、演者もそうだった感じがします。以前友人が某所で「書店は客層を作るもの」と言ってましたが、ニューウェーブ系の音楽の場合は、まさに客層を選んできた類で、そうであれば、「なつかし系」に陥るはずがないのは明らかでした。で、昨夜はなんつーか、「8 1/2 ナイト」だったんじゃないかと。最初が上野耕路&His Orchestraで、上野&シンゴでしょ、ポータブルロックは鈴木智文でしょ。もうこれだけで 8 1/2 かぶりまくりだし。

そんな中で、KERAと中西俊夫は、ちょっとアウェーな空気を感じたんじゃないかなぁ。「楽屋、ヤバイ」を連発してたKERAは、その中ですごく善戦したと思う。ていうか、いいライブだった。KERAのことはなぜかずーっとスルーしてて、いつのまにか演劇の人になってたんで、わたしの中では過去の人だったんだけど謝ります、ごめんなさい。食わず嫌いはよくないね。いや、よかった。「もう45なんだけどこの歳になれば、後輩がいて当たり前なのに、今日は自分が一番若輩者だった! 楽屋やべぇ!!」云々とおっしゃってました。

ポータブルロックは、余裕があった感じ。ゲストのK1さんは存在感がね、やっぱすごいわ。すげーって思ったけど、今振り返るとあまり思い出せないのはやっぱ「8 1/2 ナイト」だったからか。で、中西俊夫ね。なんかMCが駄々っ子みたいだったな。ジョークの匙加減をまちがちゃった感じ? アウェーだから仕方ない、ということにしとこうかな。演奏はよかったけどねー。

結局すべては「8 1/2 に至るための長い前振り」という気もしないではなかった。わたしは8 1/2 目当てで見に行ったからよかったけど、もし、たとえばPlastics目当てだったらちょっとショボーンかもしんない。2日目の今日は誰が主役なのかな。昨日も相当すごかった(いろんな意味で)だったのですが、
今日はもっとすごそうな気がします。

...と、こんな感想を書いていた。ライブ終了後は、友人3人と恵比寿海岸へ行くも、ほとんど食べられず。なぜなら終電がやばかったから。でも座らずにはおれませんでした。5時間立ちっ放しはつらかった。それにしても、この4人が揃うことってあまりないような気がするけど、なんだかいい感じだったなぁ。4人の共通点は2年前、Sparksの来日公演に行ったということ。


7月26日 吉田美奈子 THE BAND

久しぶりの美奈子さんで、久しぶりのSTB139でしたが、実に良いライブでした。当日は、Fuji RockでSparksがトリをつとめているというのに、諸般の事情で苗場にいけずに、うだうだしていたが、うだうだしていたのが申し訳ないような、本当にすばらしいライブだった。ライブから戻ってスグに書いた感想もぺたっと貼って見る。

1曲目は「音楽の魔法」。「Town」のイントロを組み込んだ曲でのっけからめっちゃくちゃカッコイイっす。 それにしても、美奈子さんの歌声はすごい!包容力、響き、伸びやかさ、すこぶるコンディションがいいです。「最近は息がすごく続くので、ついつい面白くってながーく歌ってしまう」とのことでしたが、たしかにすごい。高音もキレイに出てて、すばらしかったです。ずっと聴いていたい感じ。

選曲は、最近のアルバムからが中心で、ファンク、ゴスペル、R&B色の強いセレクトでとてもよかったです。古い曲もありましたが、キーを落とさず歌えてて、すごいですよ。バンドの音に全然負けない声量と表現力、凄まじいです。現役の歌手で、日本では一番上手い人なんじゃなかろうか。上手いだけじゃなくて、艶がある。

で、終演後にサイン会ですよ。美奈子さんプロデュースのCDが17年越しに発売になったとのことで、そのCDにサインをしてくださると! きゃ~~~!!!!そりゃもう、長蛇の列でしたが、一人一人に丁寧に声をかけてゆく美奈子さん、すばらしいです。終演後なのに、そんなに丁寧で......。そうこうしているうちに、ワタシの番に。

先日の個展で美奈子さんの曲をモチーフに絵を描かせていただく旨をメールしたのですが、その話をしたら覚えていてくださってて(感激!!)、サインにも名前を入れてくださいました。写真は、その後、ケータイのカメラでマネージャーさんが撮ってくれたものですが、なかなか上手く撮れませんでした。後がつかえていたので、大慌てで何とか1枚撮ってもらい、握手をしていただいて、STBを後にしました。実はちょっとワタクシ、震えてました。美奈子さんのソバージュが肩に触れておりました。感動。

美奈子さんはステージで見るよりずっとずっと小柄でビックリ!ステージではすごい存在感でしたが、オフステージの美奈子さんはファン一人一人の顔を見て、ずっと笑顔で、優しいお姉さまでした。優しいねー。包容力があって、ホントすてきだったなぁ。

ところで、美奈子さん、今年で55歳とのことです。苗場では、おそらく恐ろしいほどに凄まじいステージをしたであろうメイル弟も55歳ですね。東西の55歳の共通項は、歌に力があるところでしょうか。 美奈子さん、すばらしすぎます。

付記すべき点は、The Bandの岡沢章さんが病欠で、弟さんの茂さんが代打だったこと。声がとても似ていてびっくりした。


投稿者 YOUCHAN : 21:57 | コメント (0)

2008年7月20日

南大沢こどもミュージカル

南大沢こどもミュージカル

元e-space会員だった青砥さんからメールがあったのはいつだったっけか。「Peace」のイラストを使わせてほしいのだけど、いくらかしら?という内容で、話を聞くと、青砥さんの関わっていらっしゃるこどもミュージカルのポスターに使いたい、ということで、二つ返事でOKした。

個展のときに、こどもミュージカルのスタッフの方々(出演するこどもたちのお母様たち)にも、大勢ご来場いただいた。提供したイラストをとても気にって下さってて、気軽にOKしたけど、こんなに喜んでいただけて幸せーと思ったワタシ。それで、昨日今日が、その公演日。個展のときにご招待券をいただいてたので、NORIと二人で行って来た。初めての南大沢です。

小中学生の子どもたちによるミュージカルで、中学生ともなると、こどもとはいえ大人の雰囲気! 低学年のちっちゃな子たちもホントかわいい。上手い、カワイイ、上質の3拍子で、おばちゃんびっくりしましたよ。内容も、イラストにぴったりで、青砥さんがこのイラストを使いたいと言って来られたのも納得。

公演後に、青砥さんのお兄様にご挨拶させていただく。お兄様がミュージカルの演出担当で、それにしても、話し方が兄弟そっくり。e-spaceを青砥(弟)さんが辞めておられるのも知らなかったらしい。「展覧会に僕も行ったことあるんですよ」とのこと。お会いしてたかも!?

なんか想像以上にハイレベルで、純粋に楽しめた。おそるべし、こどもミュージカル。


後日談:岩崎さんのイラストマップが展示されてるのが南大沢と後から知り、ああしまったー!と思った。当然、ノーチェック。グチリンさん、ごめんなさい。

投稿者 YOUCHAN : 15:01 | コメント (0)

2008年7月17日

カレンダー展、18日18:00まで!

カレンダー展 展示風景2


あまり会場には行ってないのですが、やっぱe-spaceのグループ展は、気の置けない仲間って感じで楽しいものです。いい団体だぜ、e-space。

ということで、明日は当番日には入れていませんが、18:00から搬出ということもありますので、17:00くらいには伊東屋にいようかなと思っております。もし、「あー、行きそびれちゃったなぁ」と思ってらっしゃる方がもしいらっしゃいましたら、ぜひぜひ明日、お運びください。総勢41名のベテランイラストレーターの作品は、相当見ごたえあります。

カレンダー展詳細はコチラです

いまさらですが。
伊東屋ではワタシのカレンダー等の物販はありません。スマヌ。5月の個展のどたばたと、伊東屋バーコード発行締め切りが重なってたので。年度末にはトゴルでカレンダー作るから許してね。(ただし、大判のカレンダーは多分難しいです。プリントアウトの場合、長期間ぶら下げるとそってきちゃうのでその問題を解消しないといけないのと、やっぱコストがねー。1点4000円とか5000とかになっちゃう。勘弁ね!)

カレンダー展 展示風景1

(お写真は岩崎さん撮影です。ありがとうございます!)

投稿者 YOUCHAN : 22:05 | コメント (0)

2008年7月10日

鰻に思う

明後日の12日からグループ展。とはいうものの、わたしは個展の作品を出すので、もうとうの昔に準備は終わっている。必死で準備をしている同胞イラストレーター諸氏の苦労を思うと、なんだか楽をしているようで申し訳がないが、その苦労は2ヶ月前の私も経験したんだったと思うようにしている。

ところで、昨今の鰻偽装問題でやたらめったらニュースに上っている愛知県一色町は、わたしのほぼ郷里である。「ほぼ」というのは、生まれはその隣町の西尾市なのだけれど、小学校6年生のときから成人するまでは一色に住んでいたからだ。その一色町の産業の要のひとつがカーネーションで、もう一つが鰻である。この鰻を育てている場所のことを「養鰻(ようまん)の池」という。ちょうど一年前に、このことをエントリーにあげていたので、リンクしてみる。よいしょ。

養鰻の池についての話はともかく、一色町にわたしは現在ほとんど行くことがない。なぜなら、父亡き後、母は隣町の西尾市に越してしまったからだ。透析をする病院も近いので、西尾のほうが安心できる。引っ越してしばらくして、西尾と一色をつなぐ路線バスは廃線となった。足を持たない母にとって、引っ越したことは吉と出たわけだった。というものの、私自身は高校まで一色の学校に通っていたので、地元には友人も多く住んでいるし、縁の切れた土地とは言いがたい。そもそも、一色と西尾は似たようなもので、どっちも地元みたいなものだ。

名古屋の学校に通い始めた頃、一色は勿論、西尾のことも知る人が少なかったことを思い出す。同じ愛知県内なのに知らないのだ。都内だったら、23区に住んでたとしても、町田のことや八王子のことは知っている。行ったことはなくても、名前くらいは皆知ってるのが普通だ。ところが、名古屋の人は名古屋近隣以外の土地を知らない。それは、たまたまだったのかもしれないが、愛知の県民性のような気もする。

何が言いたいかというと、一色なんて愛知県内の人でさえ存在すら知らないくらい、ひっそりと、のんびりと、地味に存在している町だった。カーネーションの産地だとか、鰻の生産日本一とか、そんなことは地元民しか知らない。大提灯の祭りが日本三大なんとかに入っているとか。いや、確かに大提灯はすごい。今だってできれば見てみたいが、お盆休みも過ぎた8月末に早々休みを取っていける人は限られる。わたしは大提灯を20年以上もう見てないもんなぁ。って話がそれたが、そんな町が、ですよ。「鰻の偽装」なんて不名誉な事件で一躍有名になるって、どーなの、と。なんともいやな気持ちがする。あの広大な養鰻の池を思い出すと、偽装と結びつかないのだ。あんなだだっぴろいのに。広さと偽装は関係がないか。それよりビックリしたのが、寒空はだかさんの日記に、一色に行った話が書いてあることだった。

投稿者 YOUCHAN : 21:21 | コメント (0)

2008年7月 2日

おうちに帰り着くまでが遠足です

......というけれど、お礼状を出し終わるまでが個展です。先日すべてのお礼状を出し終えて、ようやく個展が完結したように思う。グループ展とは違って、パーソナルなエキシビジョンだから、始まりからおわりまで自分だし、だからこそ、ちゃんとご挨拶をしておきたいと思った。

いつもなら、ご来場いただいた方にお礼状を書いて終わるところだけど、来たくても来れなかった方だってきっといたと思うので、ご案内をお送りした方にも報告という形でお礼状を出した。これがもーー大変で。なにが大変かというと、差出人シールが底を尽いたことに端を発する。

今回のお礼状用に作ったハガキに、メッセージを印刷して、同封するものを用意して、宛名をラベル印刷して(ここまでの準備で1週間くらい費やしている。なにやってんだろー)、さあ、今度は差出人シール、というところで、現実が。シールが足らない! しかもプリンタのインクもすごい勢いで減っている。どうしようかと思案していると、ふとNORIちゃんがナイスアイデアを。「デジはん作ればいいんじゃないの?」 おお、それはいいアイデア!(デジはん、とはシャチハタみたいにインクをつけなくてもスタンプできちゃうはんこを作ってくれるショップのことです。完全版下入稿もできるので便利。しかも安い!)  早速、版下を起こして入稿~。わーい、楽しみだなーと思ったのが木曜日のこと。それっきりうんともすんとも言ってこない。どーなってんだデジはん!?と受注メールを見返すと、「土日休み」とあった。ぎゃふん。

その間も、封筒に詰めたり、消印をスタンプで押したり、ちまちまと作業を進め、月曜になった。「本日発送します」のメールに、いえーいと小躍りする。そして待ちかねた火曜日、お昼前にスタンプ到着。ためしに押してみる。おおー、きれーい。なんでいままでコレ作らなかったんだろう。紙とインクと手間の無駄だったなぁ......。シールの足らない分、スタンプで宛名をぺたぺた押し、準備完了。ようやく郵便局へ。「青葉区内の同一内容の郵便物でしたら、100通以上は1通65円なんですが、ありませんか?」と受付の女性にいわれたけど、青葉区の郵便物は3通くらいしかない。都内依存度が高い。それは仕方ないけど、たとえば渋谷区で出したら安くなるのかな。あ。でも渋谷区で100通って言うのもありえないので、まぁ割引のことは忘れよう。うむ。

ご案内をお送りした皆様、そんなわけで今日明日くらいにはお手元にお礼状が届くと思いますので、お納めください。ありがとうございました。

おまけ:7月はイベント盛りだくさんなのでお知らせです。


よろしくですー。