時の地図(El mapa del tiempo)
時の地図
フェリクス J.パルマ 宮崎 真紀

もうもうH.G.ウエルズリスペクト! 作者はウエルズが大好きでしょうがないんだろうなぁと思った。上下巻で3部構成、特に1部と2部は恋と冒険に、3部はサスペンスに満ちている。そして作者に翻弄されながらタイムパラドックスを堪能できた。一緒に読むなら「タイム・マシン」と 「フロム・ヘル」だなぁ。
第1部と2部で展開されるインチキ臭い企みに内心うーんと思いながら、まぁそれはそれでいいよね~と思わせておいて、第3部では脅威のどんでんがえしが待っている。読み手の予想を裏切り期待に応えるというか。 ただ、第3部が駆け足なので、エピソードの読み落としが仇になり、理解できない箇所があり難渋した。(読み直して解決しましたが)。
ところでウエルズ周りのこの感じ、何に似てるんだろうと思ったが、はたと気がついた。ヴォネガット「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」で、エリオット・ローズウォーターがSF作家を激励した演説だと思い至った。










