今年を振り返って

大みそかです。今年一番のできごとは、なんといってもヴォネガット逝去でしょう、わたし的に。つらいときにヴォネガットを読めば結構ダイジョウブになる。わたしにとってヴォネガットは特別な作家で、ファンレターを一度出してみたいと思いつつ、なんとなくモジモジ躊躇していたら、ああ、死んじゃったよ! 死んだらどうしようもないじゃないかー!

そこで、わたしはヴォネガットを読み返してみた。ところが、一度は読んだことのある話のはずなのに、「わたしはいったいどこをどう読んでいたのだろう」状態だった。これまで何回も読んだ「スローターハウス5」でもその感覚があった。わたしは、ヴォネガットの本を持っているコレクターであって、読者ではなかったのだ。今年になって、ようやく読者になれたと思う。人の死から得るものもある。また、これが契機になって、SFを読みまくることになった。シオドア・スタージョン、ジーン・ウルフ、コニー・ウィリスは大きな収穫だったし、改めてヴォネガットはやっぱSFなんだなと思った。スタージョンがSFって言うなら間違いない。

趣味以外では、今年の大きな動きは、企業カレンダー2社採用かな。あいおい損保阪神高速。片や卓上カレンダーで、片や大判壁掛けカレンダー。しかも、同じエージェントさんなんだけど、まさか2社取れるとは! ありがたいなぁと思った。なによりも実績になります。カレンダー以外にもいろいろ描かせていただいて、ご依頼くださったみなさま、本当に感謝です。ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

今年は、グループ展への参加があまりない年だった。というのも、来年に個展を控えているから。来年の個展は「第二文学山房」で、テーマはSFにすることにした。そろそろ描き始めないと間に合わないぞぉー。きゃー。

と言う感じでした。来年も、趣味と仕事を大切にしていきたいとおもいます。どうぞよいお年をお迎えください。