ヴォネガット本、発売されました!

カート・ヴォネガット

ご報告がこちらも遅くなりましたが、

現代作家ガイド6 カート・ヴォネガット』、無事に発売に至りました。
もう購入下さった方もちらほら。ありがとうございます。

この本の読み方ですが、
ヴォネガット初心者の方は、
冒頭の「ハイホー!」で
ヴォネガットの短篇と、
訳者の伊藤典夫さんのエッセイをお楽しみください。

そして、続けてヴォネガット最後のインタビューやエッセイ、
さらには1984年に実現した、ヴォネガット X 大江健三郎氏の対談が載っている
「プーティーウィッ!?」を。


お次は、気になる(読んでみたい)ヴォネガット作品からでいいので
後ろの「ナイス、ナイス、ヴェリ・ナイス」こと
作品ガイドへどうぞ。
ヴォネガットは時間軸をちゃんと追うことができたり、
時代背景の理解がある方が読みやすいので、
その助けになるかと思います。


さらに興味を強く持った方は「チリンガ・リーン」で、
まだ日本で殆ど知られていない伝記のレビューを堪能しましょう。

そしてトピック解説「そういうものだ」で
いろいろな角度からヴォネガットを読み解く。

……という順番が多分よいかと思います。コレでバッチリ。


「ゆかりの地マップ」は、ヴォネガットの小説やエッセに出てくる地名が
アメリカのどのあたりかがわかると、すっごく想像力が膨らんでいいと思います。
「キーワード集」も、やはり読書の助けになると思います。

平易な言葉で深いことを書くヴォネガットは、
ある種「行間を読ませる」作家でもあります。
とっつきにくいという声があるのは、その「行間」に気づいてしまった人。
きっとね。

この本が少しでもヴォネガットを楽しむ助けになればいいなと思っています。
ハイホー。