焦点を合わせる

月末に終わった仕事(※)の後遺症で、腑抜けです。
すごく大変だったけど、すごく楽しくて、終わってゆくことが寂しかった。
入稿が無事できたことは、よかった。けれど、寂しい。

お話をざっと考えて、構成を組み立てながら、文章を整える。
この段階で、登場人物がもうしっかり自己主張してきます。
そこから荒いラフを起こし、絵で表現できている部分の文章を削り落とす。
もっと詳細のラフを起こして、ほんの少しだけ絵に遊びを付加する。
あまり描き込み過ぎないよう、やりすぎないよう引き算しながらバランスをみて、
文章を削り、絵を直す。行ったり来たりして仕上げます。

このプロセスは、わたしにとても合っているようです。

今年は、こういったお仕事を、何本か取り組めそうな風向きです。
やりたいことの焦点が具体的に合ってきました。
ここまでくるのに、時間がかかりました。
実績として積みあげていきたい。
海原に浮かぶ、大きな船の重い舵を、じっと切る。そんな気持ち。

今は、とにかく、この腑抜け状態をかみ締めながらも
まずは再起動しなくちゃと思っております。
頭の使う部分が全然違う、エンタメ系コンテンツのお仕事も、
今のわたしには、大切なものだと思うのです。

(※)詳細については4月以降に。